台北があまりに東京に似ていたので、高雄は大阪みたいなところだろうと勝手に思っていました。台湾の第二都市だし。でも、台北が東京に似過ぎな程には、高雄は大阪に似ていない。
まず、台北との差がすごく大きい。大阪というよりもっと地方都市な感じ。たぶん高雄が田舎なわけではなく、台北が突出しすぎなんだろう。海が近くて川が街の中心にあるところは大阪に似ているけど、どうも時代が違う感じ。愛河は一応高尾駅前まで繋がっていて、船で来た貨物を鉄道に載せ変えた時代があったことを思わせるが、その時代がとても短かっただろうことも思わせる。駅は小さくてレトロ。駅前も発達しているとは言い難い。港はとても大きい。海水浴場があった旗津は外洋から港を守る形になっていて、てっきり神戸みたいな埋立地だと思ったら天然の地形だそうな。港の中は波もなく十分な広さがある。貿易港としてとても便利だろうと思う。軍港としても有名なのだそうだ。
街としてはかなり平たい。道は広くてだいたい真っ直ぐ。ただし大阪みたいにかっちり四角い街ではない。道幅の広さもあって札幌か仙台な感じ。ただ全体にもっと平たい。交差点でずっと向こうまで見渡すとが出来る。
日本語はあまり通じない。英語もあまり通じない。英語で質問しても、とりあえず中国語で返事が返ってくる。でも「日本?」と聞いてくれてウンと頷くと笑顔で「アリガト」と言ってくれる。そう言ってもらえるだけでも何だか嬉しい。コンビニは台北/東京よりは少ないけど、十分に便利な密度にはある。売ってるものも店内配置も同じなので、電池がなくなってもジュースや飴が欲しくなっても、迷わず買い物が出来る点は台北と同じ。
高雄国際空港は免税店が充実していて驚いた。成田には負けるけど、でも一昔前の成田なら勝てる。台北の桃園空港は何もないのに~。建物もとても近代的。市内からとても近いし地下鉄で行けるのも台北よりずっと便利。この辺は福岡に似てるかも。地下鉄は最近出来たらしい。全駅ホームドア付き。台北と同じように改札口にトークンをタッチする。あと何分で来るとかの表示や、エスカレータの整備具合も最新設備ぽい。
逆に国鉄はレトロ(笑)。エスカレータ皆無。台北には台湾新幹線で行けるけど、正確には新幹線は高雄まで来ていなくて、地下鉄で4つ先の左營駅止まりなのだ。蓮池に行った時に、新幹線の左營駅を見てきたけどこちらは空港風の最新設備になっていた。でも駅を一歩出ると周りには何もないんですけど・・・(笑)。たぶん殆どのお客はタクシーに乗り換えるか観光バスに乗り換えるんでしょうね。早く市内まで届いて欲しいと思うが、あの駅前まで来ても別に意味ないかもなぁ。国鉄を延伸して、港のあたりや高雄空港まで行けると便利と思う。
バイクの多さは台北と同じ。台北では道路1車線分がバイクの駐輪場と化していたが、高尾は歩道にバイクが止まっていることが多く、歩きにくいったらない。ただし正確にはあれは歩道ではなくお店の敷地の一部らしいので、敷地内に止めるのが正しいあり方なのかもしれない。でも歩きにくいので目抜き通りではちゃんと歩道が確保されていた。ところがこの「歩道」をバイクで走る輩が時々いて・・・日本では自転車が歩道を走る!と欧米人は驚くそうだが、その上を行く高雄である。
食べ物は台北と同じで、あまり海っぽくない。旗津はさすがに海ぽかったけど、基本は肉食の山彦が住む国らしい。台北に較べてお茶屋が圧倒的に少ない。お茶を飲ませる店は多いんだけど。服屋も少ないが本屋はもっと少ない。お店の殆どが飲食関係。塾が目に付いたのは、季節柄なのかもしれない。神社も台北より少ない気がする。
街の歩き方が間違っていたのかもだけど、通り過ぎていく港町な感じ。大阪には似ていない。
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