LDHは、Lactate DeHydrogenase(乳酸 脱水素 酵素)の略。LDと略す場合もある。これも「出てきちゃった」酵素のひとつ。
大抵は肝機能を示す値に分類されているけど、肝臓以外の多くの臓器にも含まれているので、LDHだけ高い場合は肝臓以外の臓器を検査する必要がある。
正常値は概ね100-250。AJの最新値は210だけど、いつもは基準値近辺を行ったり来たりしている。だいたいAST/ALTと同じような動き。でもAST/ALTと違う動きをしていたことが過去にはあって。
その1は、治療開始前。AST/ALTは基準値ギリギリ、γ-GTは少し高めという程度なのに、LDHは500近い値。これは腫瘍由来のLDHだと思われる。抗がん剤開始直後の700を最後に、順調に下がって1か月後には200台に落ち着いた。
2回目は先日の肺炎の時。緊急入院時のLDHは450弱。AST/ALT、γーGTは全部基準値内で、肺由来のLDHだったってことだね。退院時には300台、1か月でいつもの200台(まだ高いけど)まで降りてきたのだった。
あと肝臓関係の酵素仲間としては、ChE(コリンエステラーゼ)と言う項目もある。
AJは通常はこれを測定されていない。治療前と治療開始後に肝機能の数値が一気に悪化して病状悪化が疑われた時の2回だけ。治療前は正常値、肝機能低下の時は基準値ギリギリの高め。
注意すべき点は、ChEは「酵素」ではあるけど、逸脱酵素(細胞が壊れて出てきちゃった)ではなく、もともと血清で働く酵素であること。従って製造元の肝臓が壊れてる場合は、他の酵素と異なり、値は低くなる。じゃあ高ければ安心かっていうとそうでもなく、肝臓が働き過ぎの病気(脂肪肝、ネフローゼ等)を心配しなくてはならない。ふうむ、ややこしいな。
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