(61) 帝国主義(レーニン):光文社古典で済み
(62) 折たく柴の記:(新井白石/岩波文庫):初めて読んだ。何が面白いんだこれ・・・。すごく勉強した秀才が上司に恵まれて良い仕事をするが、上司がいなくなって干される寸前までを老後に回想したもの。
(63) 桜の園(チェーホフ):光文社古典で済み
(64) 暗夜行路(志賀直哉/新潮文庫):学生の頃に読んだ筈だが記憶なし。自伝的だが自伝ではない。母と祖父の呪われた子かぁ。悩んでばかりで先がない。しかしそのくせ簡単に結婚するのなぁ・・
(65) 父と子(ツルゲーネフ/新潮文庫):初めて。結局パパと同じ道を歩く平凡でも幸せなアルカージーと、うっかり恋に落ちて失恋の挙句、更にうっかり感染で死んでしまうニヒリストのバザーロフ。対照的な二組の父と子。
(66) リンカーン演説集(岩波文庫):黒人は差別されるべき存在なのか。今では当たり前の常識でも常識って難しいね。リンカーンの主張はわかるが、歴史との関係がわかるように書かれていないのでいまいち面白くない。単なる出世物語としても読めるが、その用途ならフランクリンの方がお勧め。
(67) 徒然草(吉田兼好/岩波文庫):教科書とかで一部は読んだけど全部読むのは初めて。最初に借りた角川文庫が抜粋版で岩波で読み直した。逐語訳がなくても注釈だけで読めたよ。確かに読んでおくべき本だな。兼好は、女なんてどーしようもないと言いながら、女嫌いや恋を知らない男はダメだとのたまう風流の人。金や地位のために一生を使い切るのは間抜けだと言うが、既にある程度のお金や地位があるからそんなこと言えたりするんだよな。舶来品や無駄に貴重な品はカッコ悪い、上品でないとダメ。まぁそうありたいとは思うけどさ。
(68) こころ(夏目漱石/新潮文庫): 自分の本棚にあったものを再読。何度読んだか覚えてないくらい何度も読んだ。漱石の中ではこれが一番好き。でも、猫を書いていた頃の先生が好きだったという寺田寅彦の気持ちは分かるな。
(69) 破戒(島崎藤村/新潮文庫):学生の頃に読んだ。3回目くらい?部落問題を世に問うものだとしたら描き方に難あり。そういう背景を持った青春小説として読むのが素直なんだと思う。丑松悩み過ぎ。
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