「錦玉糖」でGoogleするとたくさん出てきてたのはあっち(干し錦玉)だったんだけどね、食品成分表の定義は「寒天を水で加熱溶解した後、砂糖を加えて煮つめ、水あめを加え、型にいれて固めたものである」。これだとたぶんこっちだと思うのね。AJの認識ではこれは「錦玉羹」なんだけど・・・
両口屋是清の「沢の翠」 |
左写真は、両口屋是清の「沢の翠」。ハーフ羊羹位のサイズで売られています。
透き通った部分が寒天(+砂糖と水あめ)、そこに深緑の楓の葉っぱ型、薄緑と赤と茶色の長細い枝?茎?藻?を模した羊羹が浮いています。私は赤いのが金魚だとずっと思っていたけど・・・沢に金魚はいませんね。まぁとにかく涼し気な、夏の和菓子。
お店によってはもっと具象的な金魚や花が浮かんでいたり、羊羹と二層になっていたりする。これは見るからに竿菓子(=羊羹タイプ)ですが、上生菓子風というか、最初から一人分サイズにデザインされたものもあります。
ちなみに「琥珀羹」も同じ。
琥珀羹だと、琥珀色で中にいろいろ入れない(だって琥珀なんだから)けど、錦玉羹だと、にぎやかな飾りが浮かんでいる(だって錦の玉なんだから)、という感じ。実際にはシンプルなのに錦玉羹を名乗っている場合もあれば、逆のケースもあります。
そして、食品成分表もそうであるように、どうみても生菓子なのに錦玉糖とか琥珀糖という名前のものも多い。ま、食べ物の名前なんて、どっちが正解ってこともないんだけどさ。
錦玉羹/錦玉糖は夏にはよく見かけますが、その他の季節には激減します。錦玉羹はベタベタ甘いので、食べるなら初夏がお勧めかなぁ。