(21) ハムレット(シェイクスピア)→光文社古典で済み
(22) フランクリン自伝(ベンジャミン・フランクリン/中公新書):20代までなら読むべき本。おばさんには偉人過ぎて参考にならん。でも見える化と振り返りは大事だと思う。フランクリン手帳ってこれが元なのかー。実際にはだいぶビジネスに特化したものになってしまっていて、オリジナルの思想とは離れてしまっているけど。
(23) 共産党宣言(マルクス・エンゲルス/講談社学術文庫):読みにくい。何言いたいのかよくわからんぞ。おまけに付いている「暫定総評議会の代表者たちへの諸指示」の方が面白い。資本主義が共産主義に勝ったというよりも、共産主義側の主張に歩み寄って今の資本主義があるんだな。
(24) ソクラテスの弁明、クリトン(プラトン/角川文庫):「ソクラテスの弁明」の方は光文社文庫で済んでいたので、クリトンだけ読んだ。正確には、角川文庫版は「クリトーン」。ソクラテスも「ソークラテース」と間延びしていてなんだか無駄に可笑しい。亡命を勧める友人クリトンを説き伏せるソクラテス。悪法も法なり。
(25) 罪と罰(ドストエフスキー)→光文社文庫で済み
(26) 富嶽百景 走れメロス 他8編(太宰治/岩波ワイド文庫):他8編てなんだろう?と思いながらこのまま検索してみたら、岩波の井伏鱒二選を指すのだとわかった。井伏のあとがきもあって◎ 東京八景だけ読んだ記憶なし。太宰とはこんな人、がイメージ出来る選ではある。なんで「待つ」を入れてくれないかな。
(27) 藤村詩抄(岩波ワイド文庫): 新潮かなんかで持ってたはずなのに有名なやつ以外は覚えなし・・・和歌っぽい七五調の詩。
(28) アンデルセン自伝(講談社):ハードカバーで。いわさきちひろの挿絵が◎。24歳で大学を出るまで。本当は42歳まで版と67歳まで版があるらしい。才能はあるけどちょっと困った人だな、薬飲んだ方がいいんじゃないかな。でも才能あるんだからそれでいいやね。理解者が周りにいて本当によかった。
(29) ジャン・クリストフ(ロマン・ロラン/岩波文庫):ちょっと大作過ぎるよ。それに翻訳が変で気になる。「-してる」とか「疲れさす」とか。誰か直してやれよ。ノーベル賞受賞作。作品というよりロマン・ロランの生き方に対する受賞かもしれない。ドイツとフランス、イタリア、スイス。国境はあるけどあるようなないような。戦争を潜り抜けながらの文化人の交流、イメージモデルはベートーヴェンだそうな(ジャン・クリストフはドイツ人)。フランス人(作者)は自国の音楽に劣等感があるような気がする。最後の方のグラチア(イタリア人)との大人の恋愛は素敵だけどちょっと悲しい。ありがちな友情。これで良かったのか。良かったんだろうな。しかし、フランスとドイツはヨーロッパを担う両翼という記述は現在を象徴していて素晴らしい。イギリスはやっぱりヨーロッパじゃないのなー。出ても来ないよ。それはとにかく長いよ(感想も長いよ)
(30) トニオ・クレエゲル(トーマス・マン/新潮文庫): 「ヴェニスに死す」の若者(中年?)版。こっちは終わりに救いがある。憧れの対象が同年代の少年少女なので分かりやすくもある。でもヴェニスの方が好き。マンは旅行好きなんだな。考えてみるとみんな旅行の話ばっかり。