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2016年9月25日

モスビスケット

「家庭でできる和洋菓子」のモスビスケットは、絞り出しクッキーのこと。レモンエッセンスが入っている。

ちなみに「クッキー」と言われてAJの頭に浮かぶのは、チョコチップクッキーではなくて、絞り出しクッキーなのだ。なんでなのかな?
お気に入りだったケルドセンのバタークッキーには絞り出しクッキーはない。実家では絞り出しクッキーは作ったことない。贈答品では泉屋が代表格だけど、ここにも絞り出しクッキーは入っていない。 誰かの家でお手製のを頂いたのかしら。そうかも。

作ったことはないけど、基本の手作りクッキーの一つなんだから、デパートでも手焼き風の店に行けば売っているだろうと思いきや。なんと全然ない!苦労してやっと見つけたのが、東京会館。
クッキー詰め合わせを買ってきました。写真一番右のクマが持っているのが、私の考える絞り出しクッキーに一番近い。ちなみにその左の茶色いのはコーヒー味です。優しい甘さ。

と、ここまでは良かったんだけどさ。「モス」の由来が分からない。

モスってmossじゃないよね?と検索すると、苔の生えたようなクッキーが出てくる。
mothってこともないよね?と検索すると、蛾の形のクッキーが出てくる・・気持ち悪いよう!
カタカナで検索すると、絞り出しクッキーが一部と、大量のモスバーガーについての記載。

そもそも、海外では絞り出しクッキーというジャンル自体がメジャーではないらしい。Google翻訳するとSqueeze cookiesだというけど、見るからに直訳臭い。画像検索で近いなと思うのは、spritzていうやつ。ドイツのクリスマスクッキーだそうだ。絞り出しクッキーのことをspritzと呼ぶ、というよりは、spritzの一種として絞り出すクッキーがあるイメージ。

起源はドイツだとしても、何が「モス」?wikiには、ドイツとフランスの一部(アルザスとモゼル)と書いてあったので、モゼルがモス?とMoselle biscuitで検索してみた。違うらしい。クリスマスをなまってモス・・・は無理があるよねー?

結局名前の由来は謎のままだが、クッキーは絞り出せるくらいの生地だからゆるめ。基本のクッキーに比べてほろほろしっとり。高級感漂うクッキーなのだった。

(2016/10/22追記)
絞り出しクッキーは、英語(少なくとも米語)ではpressed cookiesというようです。言葉が違いすぎるから通り過ぎてた。wikiにはpressed cookiesの典型としてspritzが紹介されている。何故pressedなのか?それは道具が違うから。日本ではクリームのデコレーションに使うような絞り出し袋を使ってクッキー生地を「絞り出す」のだけど、米国ではクッキープレスなる道具を使って「押す」のだね。 穴の形によって、絞り出しぽくもできるし、型押し(モールドを使った)クッキーのような形にもなる。なるほどー。他の言い方として、pasty bag cookiesとも。こちらは「絞り出し袋クッキー」に相当。やっぱりね、squeeze cookiesって嘘っぽいなと思ってたんだよ、Googleさんよ。

(2018/08/16 更に追記) 
突然思いついたんだけど「モス」って"moist"ではないかな。ほろほろ「しっとり」してるもんね。Googleしてみると"moist cookies"でも不自然な言い方ではないらしい。でも、moist cookiesで出て来るレシピは絞り出しクッキーではなく、ドロップクッキーの類に見える。ううむ。苔とか蛾よりは納得できる案ではあるんだがなぁ。

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