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2016年9月19日

高血圧の薬(7)αブロッカー

αブロッカーはβブロッカーよりも更に早く第一選択から外れてしまっているので、αブロッカーだけを降圧剤として飲んでいる人はあまりいないんじゃないかな。

βブロッカーで降圧剤として用いられるのは、主に心臓に分布するβ1受容体をブロックするやつである、と前回書いた。
α受容体についても似ていて、降圧剤として用いられるのは、α1ブロッカーである。血管平滑筋に存在するα1受容体をブロックすることで、血管が収縮しにくくなる→血圧が上がりにくくなる。βの場合と違って、非選択的αブロッカー(α1もα2もブロックしちゃうやつ)は、降圧剤としては使わない(例外はある)。

更に、α1ブロッカーに関して覚えとかないといけないのは、前立腺平滑筋に存在するのもα1受容体で、そっちに効くのもα1ブロッカーと呼ばれていることだ。
同じ薬だったらまだいいんだけどさ、両方に適用を持っているものは少ない。どっちかなんだよね。「ゾシン」で終わると降圧剤。ドキサゾシン(製品名;カルデナリン)、ブラゾシン(ミニプレス)など。

αブロッカーはあまり見ないけど、αもβも遮断するαβブロッカーは、βブロッカーの扱いになるので、こっちは割とよく見ますね。βだけのブロッカーと同じで、名前に「ロール」が付く、カルベジロール(アーチスト)が断然多いと思うけど、アロチノロールやラベタロール(トランデート)も時々見かける。

あーやっと高血圧が終わったよ。
次は心臓関連に行く予定だったが、予定を変更して苦手のメンタル関係へ。苦手なので気が重いけどがんばるぞ・・

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