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2012年9月30日

札幌の定番

先週は更新をお休みしましたが、連休の谷間を使って旅友達のWさんと北海道に行ってきました。道東巡り+札幌延泊で6日間。食べまくりの日々(笑)。途中でカメラの電池が切れてしまい(初めて。充電池買い替えるべきかな・・・)、最終日の美味しいものは撮れてない分もあるんだけど。何回かに渡って報告していきます。食べ物以外もちらほら書くつもり。

まずは定番。大通公園の焼きとうきび。
楊枝が挿してあるのは、持てないほど熱いからという考慮らしい。私は写真の通り、じゃがバタセット(とうきび1/2+じゃがいも1個)を買ったので、お皿をもらえましたが、とうきびだけ買うとビニール袋にくるまった状態で渡されます。熱くてうまく持てないので食べにくい・・・(そんなに慌てて食べなければいいんだけど)。楊枝の他に、ポケットティッシュもくれた。ハフハフと食べるとうもろこしは、特別な味じゃないけど美味しい。
写真はありませんが、同行のWさんはフルーツとうもろこし(ピュアホワイト)が気に入ってしまい、後半は見掛ける度に買っていました。東京ではデパートで見掛ける高級野菜の一種ですが、札幌ではそうでもないみたい。とはいえ普通のとうもろこしとは格が違う扱いだけど。東京で買うよりは当然安いので夏にお出掛けの方は是非お試しください。

第二定番。サッポロビール園のジンギスカン。
美味しい店は他にもあると思うのだが、何故かやっぱりサッポロビール園に行ってしまうのだな。出張とかでも何度か来ていて、あんまり良い思い出はないのだが(悪い思い出も別にないんだけど)、でもやっぱりここに来ないとね、的な(笑)。
いつもは食べ放題/飲み放題なので、今回はそうせずに1人分を食べました(写真は2人分を焼いているところ)。するとうっかり頼み過ぎたお肉を「もうお腹いっぱい」と焦げ焦げにしながら食べることもなかろう、と思ったんだけど・・・ 1人分でも十分お腹いっぱいになることが分かった。焼き肉って焼いてるだけでお腹いっぱいになるからね。でも「お腹いっぱい」が、ビール園のジンギスカンの醍醐味。(そうかなぁ)。

札幌ではあとラーメン共和国の味噌ラーメンも、雪印パーラーのスノーロイヤルも食べた。
お土産に買った北菓楼(正確には札幌ではなく砂川)のシュークリーム(夢不思議)が期待以上に美味しかった。AJ母は今度東京のデパートに来たら、開店行列に並んでも買う!と今から楽しみにしています。北菓楼さん、シュークリーム多めで出店してね。よろしくお願いいたします。

黄身しぐれ

本日は台風で月見は不可能ですが、それでも十五夜ということで、AJ的にはお月見っぽいと思っている黄身しぐれを取り上げることにしました。念のためですが、私が勝手にそう思っているだけで、黄身しぐれを十五夜に食べる習慣はありません。

丸くて黄色い黄身しぐれ。「黄身」は黄身餡(白餡に卵の黄身を混ぜる)で作るからですが、「しぐれ」は何?

本日調べてみるまで、根拠なく「ボロボロしているから」 だと思っていました。「しぐれ」という語感とボロボロと壊れる感じが似合っているから。
京都の和菓子というサイトに「餡に新粉を入れてそぼろにする」と書いてあるところまではホラやっぱりね、と思ったのだがしかし、黄身しぐれに関しては「表面に入ったヒビが、雨の後の光差し込む雲を想像させる」と書いてある。へええ。なんと風流な。そういわれてみると、私の買った黄身しぐれ(近所の和菓子屋のです)も、割れ目からうっすらと赤色が覗くように色付けされていました。これ空だったのか。全くそうは見えませんが・・・

「時雨」ということは、本来はもう少し秋が深まった頃のお菓子なのかね。近所の和菓子屋には通年置いてあります。個人的には黄色くて丸くてお月見気分のお菓子なのだった。台風で窓も開けられないけど、雲の向こうに今夜も輝いているお月様のことを思いながら食べる。♪十五夜お月様雲の上♪
 

2012年9月16日

いきなり団子

長野県のお焼き同様、ある日お土産としてもらった(だか、物産展で買ってきた)ものに作り方が書いてあって、以来AJ実家の定番おやつの一つになった「いきなりだんご」。
知らない人は知らないかもだけど、熊本県のおやつ。サツマイモの輪切に餡子を乗っけて、団子生地(小麦粉)で包んで蒸して出来上がり。

 AJ母製のいきなり団子。お店で売っているのに比べて皮(団子)が厚いので、1個食べるとお腹いっぱいになります。サツマイモの間に餡子をサンドイッチしてあるのは、この方が包みやすいのと、サツマイモが薄い方が火が通りやすいから、だそうです。

素朴でおいしい、いきなり団子ですが・・・なんでこれを「いきなり団子」と呼ぶのかね。
「いきなり」は、手軽にできるという意味らしい。元々は餡子はなくて、生のサツマイモを団子生地で包んで蒸せばできあがりなので=餡子を作らなくていいので「いきなり」である、という説明は理解できるのだが、なんで「団子」なの?

お団子というのは普通丸いものだと思うし、小麦粉を練った皮で包んで蒸して出来上がるものなら、団子じゃなくて「いきなり饅頭」が正しいと思うのですけど。それとも、通常の饅頭に対して「いきなりな饅頭」ではなく、饅頭そのものが団子に対して「いきなり」なのかなぁ・・・・どうしてだろう?

2012年9月9日

まだまだ暑いです

東京に限らずかもですが、まだまだ暑いですね。残暑服が大活躍ですが、でも9月に入ったしね、ということで、本日本年のクーラーの営業を終了いたしました。あとは扇風機で頑張る。

お洋服屋さんでは、ユニクロなんかでもすっかり秋モードに入っていて、マフラー(お店のお姉さんに、マフラーじゃなくてストールです!と訂正された)とか、ババシャツ(これもその場で言ったら、ヒートテックです!と訂正されていただろう)とか並んでいて、見ているだけで暑い。私はさっぱり買う気がしませんが、お洒落な人はもう秋の気分なんでしょうな。

お洋服はまだまだ夏だけど、スイカの代わりにナシやブドウ。そろそろリンゴも出るそうな。去年のお米も早く食べ終わらないとだし。ううう。

大福

昨年奈良に行った時に、「大福」という駅があって、ここが大福餅の生まれ故郷か!と思いましたが、そんなことはないらしい。

wikiによると、腹持ちがいいので腹太餅→太腹餅→大腹餅→大福餅、という変化らしいです。なるほど確かに似たような材料でも、おはぎは一度に複数個食べちゃうけど、大福は1個以上食べないもんね。1個でお腹いっぱいになるってことかな。

 大福にはいくつかバリエがありますが、私のお気に入りは断然、豆大福。大福のお餅部分に赤えんどう豆が散らばっているやつ。

右写真は、塩瀬の豆大福です。どこの豆大福も好きだけど、自分で買うのはここのが多いかな。冬とかお餅がすぐ固くなっちゃうのですぐ食べないといけないんだけど、そんなところも含めて好き。(注:固くなったのが好き、と言う意味ではありません、念のため。)コンビニとかで売っている大福は何日でもプニプニした状態が続くので、何だか薄気味悪い気がするんだよ・・・

あ、奈良の大福の方は、「太腹」ではなく「大仏供(だいぶく)」が語源なのだそうだ。wikiには書いてないけど、ここに書いてあった。
縁起がいい字に変えちゃった、と言う点では一緒ですわね。

2012年9月2日

「読み直す1冊」シリーズ(2)

前回(1)以上に重たすぎるのが多くて、1年掛かってしまいましたがようやく5冊(文庫本27冊)読み終わりました。やれやれ・・・

(6) 源氏物語(紫式部/玉上琢弥:角川ソフィア文庫):対訳形式のものを探すのに時間が掛かった。原文と訳が遠い場所にあって栞が2枚必要でしたが、でも良い本だった。文庫で読む方にはお勧めいたします。
なるほど源氏物語って面白いや、と素直に思った。当時の皆さんが一斉にハマったのは無理もありませんね。他にこんな本はなかったんだし。どう面白いかというと「テレビドラマみたい」です(笑)。学校の授業や映画で取り上げられるのは前半(光源氏が現役の頃)ですが、そんな人いないよと思える前半よりも、「あるある」だらけの後半の方が面白いと思う。とはいえ余りに「あるある」で普遍的なので、当時はすごく新しかったんだろうけど、今見るとその辺のテレビドラマと同じでインパクトがないともいう。だから前半ばかり取り上げるのだろうな。
教養として読もうかなと言う方には、これ読む前に伊勢物語を読むことをお勧めします。いろんな解説にも書いてあるけど、紫式部は伊勢物語を読んで、私なら!と脳内恋愛をしていた文学少女だったのだと思う。最初の構想(妄想)は須磨明石で、明石の御方(=紫式部自身)が主人公だったに違いない。でもそれはマズイ(恥ずかしい)と思って方向転換したのが良かったのだよなぁ。良くできた正妻の葵上ではなく幼い位の若紫に肩入れするのは、定子と彰子の三角関係に由来するのだろうけど、若紫の存在こそが男性読者を惹きつけたと思うね。明石の御方が主人公のハッピーエンドだったら物語として薄っぺらいよ。とはいえ前半で一番ドラマチックなのは須磨明石だと私は思います。子供のころから何度も何度もよく練った展開だからじゃないかと(笑)。
枕草子も面白いとは思ったけど、読む側の教養を問われる部分が多い。源氏物語の方が単なる野次馬としてセレブの世界を垣間見る感が強い。これも人気の秘密だと思うな。食べ物もたくさん出てきて嬉しかった!(そこかよ) 。

(7) 山家集(西行/佐佐木信綱:岩波文庫ワイド):今年の大河ドラマでは藤木直人君が演じている西行の歌集。今年に限らず多くの場合、カッコよくて武士としても有能で清盛のお友達で、なのに突然若くして出家して世捨て人になる(これは史実)という設定になっているんだけどさ。藤原璋子に報われぬ恋をしたという設定も多い。今回もそうみたいね。そうなんだろうな、と思ったのは、出家後でも、ガンガン色恋の歌を詠んでいるんだよなぁ。歌人としてものすごく才能があるのは間違いないとしても、やっぱり相当つらい恋をしてその思いが残っていないと、こういう歌がすっとは出てこないだろと思う。
普通の言葉を普通に使ってるのに、圧倒的に伝わる力のある歌。ひたすら上手いなぁ・・・と感心。

(8) 今昔物語集(國東文麿:講談社学術文庫/池上 洵一:岩波文庫):これも全文が載っているのを探すのが大変だった…結局、インド/中国編は講談社学術文庫で、本朝編は岩波文庫で読むことになりました。講談社学術文庫は非常に読みやすかった。訳注も解説も充実していて◎。なんで本朝編がないのか。とても残念だ。是非文庫で出してほしいです。
インド(天竺)編はほぼお釈迦様の話。結構知っている話があるのは、シッダールタ(ヘッセ)を読んだせいなのか、手塚治虫のブッダはまじめに読んでないので、百億の昼と千億の夜かな?
良く考えると当たり前なんですが、キリストの生涯が聖書に書いてあるように、お釈迦様の生涯は仏典に書いてあるのね。あーお経ってそういうものが書いてあるものだったのかーと思った(呪文かと思ってた・・・)。聖書は読んでみたのに仏典は読んだことない。読んでみたいかもと思った。
中国(震旦)編が結構面白いと思ったのは、講談社学術文庫の注釈が良くできていたからだと思う。今昔物語集にはこう書いてあるけど、それは間違いで実際には・・・と言った解説がとても興味深かった。今はネットで機械翻訳の力を借りながら簡単に検証できることが、当時はあり得ないほど難しかったんだろうなぁ。宮城谷中国史で知った人たちが何人も出てきて、知ってる知ってる!なのも面白かったなぁ。
本朝編を読んだ岩波文庫には、現代語訳はありません。注もありません。なんと原文だけで読んだんだよ。インド中国編を現代語訳と並行して読んだ後ということも勿論あるけど、「和漢混淆文」ていうのは文語(明治時代位の)にかなり近い。時代はそんなに変わらない源氏物語は、原文だけでは主語や鍵かっこを補足してもらってもほとんど意味が分かりませんが、今昔物語は読みはいまいち判らなくても意味ならだいたい判ってしまう。逆に言うと、文語体って残した方が良かったんじゃないか。ITが普及した今だからこそ、復権すべきではないか。漢文読めると中国語も読めるかもだし(笑)
ま、原文だけで読みはしたけど読むのは大変で、1冊1か月掛かったこともありました。講談社学術文庫さん、本朝編も出してよ。頼むよ・・・(出てもたぶんもう読まないけど)

(9) 風姿花伝(世阿弥/野上豊一郎、西尾実:岩波文庫):うって変わって薄っぺらい本で2日で読了。基本的には芸人の心得なんだけど、人としてそうだよねぇ、と思うところもあったりして。子供の頃はいろいろ指導すると萎縮する/イヤになるので子供の思うままにやらせた方がよいとか、若いうちには若いということだけで華があるとか、下賤の民を下賤でなく演じなくちゃダメとか。普遍的な部分もあるけどやっぱり基本的には演じる人向け。芸能界の皆様にはぜひ読んでほしいね(他人事)。

(10) 世間胸算用(井原西鶴/東明雅:岩波文庫):お正月ではなく大晦日から始まって、どこまで行くのだ?と思っていたら全部大晦日の話だった(笑)。基本は京都大阪で、ちょっと意外だったのは、江戸が大都会の扱いになっていること。江戸から見ると都は京都だと思ってたんだけど、既に江戸が中心という認識だったのかね?そういうものだったのかも。商いの極意、のようなものがかなりの皮肉と一緒に描かれている。大阪はともかく京都は商都と言う印象がないんだけど、でもお公家様はごく一部しかいないんだから、大半はお公家様向けの商売をする町人だったってことなんだな。
一番ええ?と思ったのは、正月飾り(「蓬莱」と書いてあった)に付ける伊勢海老の話。確かに今でも鏡餅の飾りに伊勢海老のようなものが付いてたりするけど・・・あれって昔はほんとの伊勢海老だったの?茹でて飾ったの?腐らないのかね?生のまま縛り付けたら・・・死んじゃうよねやっぱり。半月ほど前に安値で買っておいたわよ、という話なのだが、冷凍庫のない時代、どうやって保管してたんだ?とそっちばかり気になるAJでした。

世界のマック:オージーデリ

世界のマック第3弾は、オージービーフを使ったパストラミ・サンド。さっそく食べてきました。

えーと・・・おいしくないとは思わない。先日のゴールドマサラ(マイルド)よりは良いと思う。見た目通りの味。パストラミサンド自体は他のカフェ系ファーストフードでも扱っていたりするので、有難味は薄いんだけど、パストラミの量は結構あるので(コマーシャルで見てる程ではない気もするけど)、高いなーとは思わないけど。

でも・・・これってオーストラリア?オージービーフを使っているから、ってのは何だかなー。パストラミサンドってユダヤ人地区のイメージがあるので、オーストラリアって言われても・・・。ま、オーストラリアには行ったことがないので、もしかしたら向こうではパストラミサンドが一般的なのかもだけど。

ビッグアメリカがハンバーガー(ハンバーグを挟んだものと言う意味で)前提のバリエだったのに比べて、今回の世界のマックはその枠を取っ払ったようですが、ハンバーガーじゃないものはマック以外でも食べられるので、やっぱりハンバーガーで勝負してほしいなぁ・・・。イタリアで単なるピザとかロシア版が単なるピロシキ、とかやらないでね。そんなのはもっと美味しいお店がいくらでもあるんだからさ。あくまでハンバーガー路線でよろしくお願いいたします。マクドナルド様御中。

ボーロ(3) たまごボーロ

ボーロと言ったらコレでしょ、と言う人も多いのかもしれないな。乳幼児向けお菓子の印象が強い「たまごボーロ」。
私自身は「たまごボーロ」(「たまご」は平仮名!)と思っていますが、「衛生ボーロ」とも言いますね。「衛生」は今でいう「ヘルシー」ですかね。栄養があってしかも食べやすくて、子供が食べるのに向いていますよーとアピールしたネーミングだった模様です。

「衛生」はいいんだけど、なんでこれが「ボーロ」なのか。これが「ボーロ」ならあらゆるビスケットがみんな「ボーロ」でいい気がするのに、これだけ「ボーロ」なのは何でなのかね・・・

ネットで見てみると、どうも「衛生ボーロ」を扱っている店の多くは蕎麦ぼうろも扱っていて、たまごボーロは蕎麦ぼうろのバリエなのらしい・・・(そうは見えませんけど・・・)。
ビスケットだと洋菓子屋さんの範疇になるので、和菓子屋が売るには「ボーロ」の名前が必要だったということでしょうか。或いは何だかわからない「ビスケット」なんて新語よりも「ボーロ」の方がお客さんも安心して買えたのかな。京都が発祥の地ということを考えるとそうかもしれない。東京(或いは神戸)だったら同じものでもミルクビスケットとかベビービスケットとか言って売ったのかも。

私がたまごボーロを食べたのはいったい何年ぶりでしょう? 乳幼児の時以来ってことはないけど、でも20年以上は確実に食べてないと思う。自分で買ったのはこれが初めてだったりするかも。でもそんな久しぶりに食べても、うんうん、この味、この食感、変わらないねーと思いました。懐かしい、やさしい甘さでした。