羊肉しゃぶしゃぶを食べた時に、いろんな菜っ葉が鍋に入った。青梗菜と春菊とネギと白菜とレタス風野菜はわかったのだが、ひとつだけ見たことのない菜っ葉があった。
写真の右側に白いボウルの中に写っているのがその菜っ葉です。鍋の中にも入っています。細長くてすらっとした軟らかそうな菜っ葉。生では食べてないけど、特に癖もなく、生食できそうな感じだった。
これは何?と聞いてもどうせ判らないので(笑)、この辞書にピンインで入力してみてくださいとお願いしたら、youmai→油麦という項目を指差して、これ、と言われた。アブラムギ??ムギには見えませんけど???帰ってからwikiに聞いてみよ、と納得のしない思いで帰国したのだった。
で、中文wikiに聞いてみたら、油麦(莜麦)はいかにもそれらしいイネ科の植物が出てくる。でも油麦菜は別項目になっていて、写真はないけど、なんとレタスの仲間だと書いてあるではありませんの。そういわれてみれば、形を別にすればサラダ菜みたいな葉っぱだった(サラダ菜もレタスの仲間です)。しかしなんで油麦菜?どこがアブラムギぽいわけ?意味わかんない、と思ったのだが。
中文wikiでは油麦菜でもうひとつ項目がヒットする。それは法國共和曆。フランス革命暦に「油麦菜日」があるということは、中国野菜ではなくヨーロッパ野菜ということ?ヨーマイ・レタス・・・
ここで閃いた方も多いのではないでしょうかね。油麦菜日はフランス語でRomaine。ロメイン・レタス日です。恐らく音の類似からRomaine→youmaiになったのでしょう。油麦菜のページに書いてあった学名(Lactuca sativa var. longifolia)も確かにロメイン・レタスのものでした。
が。あれはロメイン・レタスではないと思うぞ・・・ロメイン・レタスは普通のレタスみたいに丸くはならないけど、白菜程度には巻く。独特の苦味がおいしいものであって、あんなサラダ菜みたいな頼りない味じゃないと思う。ロメイン・レタスの中国変種なのかなぁ、とwebをうろうろしているうちに、あれ?これじゃない?と思えるレタスを見つけた。それは茎レタス(珍獣様の博物誌・ステムレタス) 。これこれこんな感じ!
そう思って中文wikiの油麦菜をよく読むと、「茎も食べられる」と書いてある(たぶん)。名前の由来はロメイン・レタスだと思うし、ロメインレタスも「油麦菜」と呼ばれているのだろうけど、この記述も私が食べたのも、茎レタス(Lactuca sativa var. angustana)じゃないかね。
さて「茎レタス」ですが、日本語wikiによると、「中国では茎を炒め物に使う」はいいとして、「日本では乾燥したものを水で戻して漬け物に加工した「山クラゲ」の名前の方が有名である。」
・・・クラゲ・・・orz。こちらは食べた時のコリコリした感じからだそうですが、レタスにクラゲって・・・ムギよりも遠い。
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