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2010年7月26日

北京と言えば (2)

北京原人でしょ、と思う人はあまりいないかもしれませんが(笑)。今回のツアーでは北京原人が発掘されたところ(周口店)も見てきました。北京市が誇る世界遺産のひとつですが、ま、想定の範囲内の観光地です。いろんな骨が展示されている博物館があって、骨を掘り出した跡地がある。
私が学生の頃は、シナントロプス(北京猿人)と習ったと思うのですが、今は北京原人(ヒトと同じ、ホモ・エレクトス)という説が有望であるよし。
見難いですが、左上から斜めに赤い文字で「猿人洞」と書いてある。たぶん有名な人の筆によるものでしょうね。猿人じゃなくて原人だってばよ。そもそも世界遺産に字なんか書いていいのか。反対側にあった洞窟だけが世界遺産でこの壁は対象外なのかな。この辺の中国人感覚にはわからないものがあります。
ちなみに、上海人、四川人等は大阪人、東京人と同じように使えますが、「北京人」は北京原人の意味になってしまうので、「あなたは北京人だよね」みたいな言い方はせず、「北京の人」と言うようにとツアーガイドさん(北京出身者)が言っていました。

さて、北京と言えば万里の長城を外すわけには行きません。夏休み渋滞の中、ツアーバスに揺られてやって来ました八達嶺長城。ここにも何か説明が書いてある・・と思いきや、"One World, One Dream"って北京五輪の標語じゃん。何で万里の長城に?あっていけない理由はありませんが、ある意味がわからない・・・。ま、長城自身の方がどんな看板より目立つのでここに「万里の長城」とあってもどうかと思うけどさ。
万里の長城をよくよくみると、何だかいろんな色の点々が見えませんか?もうちょっとだけズーム。
うわぁぁ、人がたくさんいる・・・ 散策時間が30分だけだったこともあり、物見櫓(?)一個分の距離を往復しただけですが、満喫しました(笑)。
通路は1車線或いは田舎の2車線(徐行しながらすれ違う道幅)。一見、馬車が使えそうに見えますが、途中の望楼はそういう作りではない。通路から弓矢(或いは鉄砲?)が使えるような構造になっていますが、穴ごとにずらっと兵を並べたら、その人たちの兵糧はどこに置いておくんだよ?軍団維持にいくら掛かるんだよという感じ。実戦的な城とは言えないと思う。でも、山の稜線にずらっと壁があるのは、それだけで十分威圧的だし、何よりお金持ちな感じ。精神的な戦術としては正しいのかも。
北京は、その名の通り北の都。中国四千年の歴史から見ると、北方の「蛮族」に怯え続けてきた年月が長い(「蛮族」の都だった時代もかなりあるけど)。万里の長城こそが北京を代表する建物かも。

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