(11) シズコさん(佐野洋子/新潮文庫):母親との確執。施設に入れた罪悪感と許しの時。洋子さんってこういう子供時代を送っていたのかぁ。ううむ。
(12) カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー/光文社文庫):光文社文庫で済み。このリストを読もうと思ったのは、この本が選ばれていたのが一つの理由だったりする。読みやすくていい本だった。
(13) PLUTO(浦沢直樹/小学館):これが8分冊のマンガ、現代版鉄腕アトム。湾岸戦争も今は遠くなりにけり。ロボットはどこまで人間に近づいて「いい」のか。悩ましい。人間は正義じゃないからな。こっちはもう待ったなしの課題かも。
(14) 本格小説(水村美苗/新潮文庫):素直に面白くて一気に読んだ。嵐が丘というより金色夜叉・・はひどいか。グレートギャッビー?たろちゃんは可哀そうだが雅之ちゃんはもっと可哀そうだ。しかしレッドウッドシティの中華屋さんってもしかしてあのお店かなぁ?
(15) 江戸演劇史(渡辺保/新潮社):江戸時代初期から明治直前までの能・狂言・歌舞伎、浄瑠璃から派生する様々な演劇について。歌舞伎ファン必読。逆に全然興味ないと辛いかも。AJは仲蔵狂乱(松井今朝子)を読んでたから多少はついていけたけど、細かい部分はサッパリ。でもいろいろ面白いエピソード満載で、松井今朝子に小説化して欲しいと思った。とても勉強になったのは浄瑠璃系統。常磐津とか清元とか文楽とかみんな浄瑠璃の派生だったのね。区別はつかないままだけど。
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