(71) 蘭学事始(杉田玄白/講談社学術文庫):読み始めてすぐに気が付いた。正月に見た三谷ドラマの原作(正確には、ドラマの原作となった漫画の原作)だ。ドラマの方が面白かった。原作は読み物として書いたわけじゃないそうだから無理もないけど。おじいさんの思い出話は要らんところに飛んでしまう。聞き書きならそこのところをもっと詳しく、と面白く出来るんだろうけどな。
(72) 阿Q正伝・狂人日記(魯迅):光文社古典で済み
(73) にごりえ・たけくらべ(樋口一葉):読み直す1冊で済み
(74) 永遠平和のために(カント):光文社古典で済み
(75) 実践論・矛盾論(毛沢東/角川文庫):時代のせいかサヨクな本が多い若人の100冊。期待せずに読み始めたらこれが案外面白い。中国文化への翻訳が実に上手い。頭のいい人だったんだな。活動の矛盾と変化。本人にも当てはまり過ぎで、出版後を踏まえた解説付きのを読みたいと思った。
(76) 人形の家(イプセン):読み直す1冊で済み
(77) 或る女(有島武郎/新潮文庫):ドラマチックというかスキャンダラスな話。恋多き美女が粗野な男に本当の恋をする。堕ちていく二人。殆どの登場人物にモデルと思われる人がいるけど粗野な男のモデルは見つかってないというのが笑える。
(78) 善の研究(西田幾多郎/講談社学術文庫):学生の頃読んだはずだけど全く記憶なし。善というより、実在とか意思に対する考察の方が多い。「科学的」に整理しようとすると医学寄りになってくるね。古代は分ける必要なかったし、未来も分ける必要なくなるのかもだけど。そんなこと考える必要あるのかと言ってしまえばミもフタもないよな。
(79) 歎異抄(唯円):光文社古典で済み
(80) タルチュフ(モリエール/岩波文庫):タルチュフの敬虔な信者ぶりにすっかり敬服してお金も家族も渡してしまおうとする旦那様と、わざとらしい偽信者だと糾弾する家族の皆さん。最後はペテン師だったことがばれて王様の裁きによりお金も家族も名誉も無事で良かったねとなる。ペテン師のような宗教家/宗教団体への揶揄。いつの時代にでもいるのね。
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