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2018年6月6日

滋賀県代表:丁稚羊羹

滋賀県の食べ物って鮒ずし以外思いつかない。そもそも滋賀って琵琶湖しか思いつかないし。
日本橋に滋賀県アンテナショップが出来たので覗いてみたけど、いまいち「名物」らしいものがわからない。しばらく悩んでいたのだが、先日開催された高島屋の「大近江展」で、近江を代表するいいとこどりの近江弁当に、「丁稚羊羹」が一切れ入っていると書いてあったので、たぶん「丁稚羊羹」が滋賀県代表なんだろうと考えることにした。正確には滋賀県近江八幡市の銘菓になるらしい。

実は「でっちようかん」と呼ばれるものは大きく分けて2種類ある。ひとつは蒸し羊羹タイプで滋賀県はこちらのタイプ。もう一つは水羊羹タイプで福井県が代表選手らしい。 そして蒸し羊羹タイプも、滋賀県の専売特許ではなく、京都など他でも「銘菓」となっているところがある。実にややこしいお菓子である。

さて近江風の丁稚羊羹。写真は近江三方庵のもの。
竹の皮にくるまれている。本当は竹の皮ごと切って食べるものらしい。知らずに剥がしちゃったよ。味はね、蒸し羊羹の味(笑)。
丁稚羊羹=丁稚でも買える羊羹、だからどこか「なんちゃって」な羊羹なのかと思ってたけど、単なる薄い(味じゃなくて厚みが)蒸し羊羹、だと思う。「薄さ」がなんちゃってなんだろうか。食品成分表に蒸し羊羹は既に収載されているし、厚さの差だけではとりあげてもらえそうもないなぁ・・・いいけど。
商品説明には「丁稚奉公に出ていた子供たちが里帰りをして再び戻る際、主人や番頭へのお土産として持ち帰った」と書いてある。この場合、羊羹を売る側が丁稚羊羹を名乗る意味が良くわからない(もらった側が丁稚羊羹と呼ぶのはわかるけど)。
一方、丁稚さんが里に帰る際のお土産として買ったという説もある。これなら丁稚羊羹として売るよね。お手軽だから丁稚じゃないけどおやつに買うて食べよう、というニーズもあっただろう。すると丁稚さんが少ない近江八幡が元祖になるのはちょっと・・・商都大阪を発祥の地としたいところである。
ま、実際はもらった側が勝手に丁稚羊羹と呼んでたのを、「これ丁稚羊羹って名前なんだって」と近江に逆輸入されたネーミングなのかもしれない。

滋賀県は、ずいぶん昔に京都経由で琵琶湖に行ったことある。琵琶湖クルーズに乗った。今でもやってるんだね、ミシガンクルーズ。何がミシガンなんだか。ハンパなディズニーランドにしないで、琵琶湖らしい和風なところを売りにした方がいいんじゃないかなぁと思った。よく見るとミシガンじゃないコースも別にあるのね。時間がなかったからミシガンにしたのかな?よく覚えていない。

滋賀県ってAJにはなんだか地味な印象。海なし県だから興味が湧かないのかなぁ。行きたいのは琵琶湖の他には草津温泉くらい?お城はあんまり興味ないし。
しかし「大近江展」のチラシで気が付いたのだが、実は、デパートの常連和菓子屋、叶匠寿庵は大津市、たねやは近江八幡市の出身なのだった。どちらも上品な見た目の割に値頃感がある和菓子。さすが近江商人のお店。ちなみに、大近江展を開催する高島屋も元祖は近江商人なんだよ。

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