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2015年1月8日

インフルエンザ(1)


インフルエンザに良く似た言葉に「インフルエンサー」というのがあります。マーケティング用語、でいいのかな?モノ(或いはサービス)を買うにあたって、影響力を持つ人。具体的に言うと、カリスマ・ブロガーとか、万単位のフォロワーを持つような有名人。流行らせる人ってこと。

インフルエンザも同じようもので、元々は何かわかんないけど「流行らせるもの」「影響するもの」をさしていたのでしょう。昔は病気の原因なんてわかんないから、あれもこれもそれも「何か」のせいとしかいいようがないのだった。♪みんな妖怪のせいなのね♪的な。

でも顕微鏡が登場して、コッホやパスツールが登場して、細菌が見つかった。あんなに怖かったペストも結核もコレラも♪みんな細菌のせいなのね♪ということになったのだが、今度は細菌はいないのに感染する病が見つかった。顕微鏡じゃ見えない位小さい「何か」のせいだ、とまた「何か」に逆戻り。たぶんこの時点では「もっと小さい何か」という程度の認識だったのでしょうな。そいつに「ウイルス」という名前を付けた。ウイルスが細菌とどのくらい違うか、は別途書くので今回はパス。
結果的に、インフルエンザは「インフルエンザウイルス」がおこす病気のことを指す、という定義になったのだった。どんなに流行する病でも、インフルエンザウイルスが原因じゃなければインフルエンザとは呼べないし、逆にインフルエンザウイルスが原因なら感染力が弱くてもインフルエンザと呼ばれることになっている。

今では「インフルエンザ」の方が通りがいいけど和名もあって「流行性感冒」、略称:流感。感冒=風邪(これもウイルスが原因)の伝染力の強いヤツ、という定義はわかりやすくてとてもいいと思うんだけどな。中国語は「流行性感冒」を採用。
英語では「flu」というけど、日本ほど厳密にインフルエンザと風邪が使い分けられていない気がする。「fluみたい」と言いながら病院に行くでもなし、解熱剤を飲んで仕事続行という人を何人か見掛けたもの。

今期も既に十分に流行っているインフルエンザ。予防が大事だけど、かかってしまったら他の人に移さないようにおうちでじっとしていてね。

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