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2010年10月10日

山崎ロシアパン

思い出したように時々復活する山崎「ロシアパン」。いつか写真撮らなくちゃと思っていたんだけど、先日やっと巡り合えました。これはカフェオレクリームがサンドされた「ロシアパンサンド」。
ご存知の方も多いでしょうが、この形状と大きさが「ロシアパン」であって、「サンド」の方はたまたまバリエです。上に何か掛かっていたり、生地に何か混ざっていたり、その時々によりいろいろ。

さて、このパンのどこが「ロシア」なのでしょうか。ロシア人はこれを食べて、おお!ロシアのパン風だ!と言うでしょうか。
答え:たぶん言わない。

まずWikiに聞いてみる。ちゃんとロシアパンって項目あるもんね。しかし2010年10月10日現在、書きかけ項目だけあって記述が中途半端なのだった。「ライ麦粉を原料とすることが多いから、食パンのようにふんわりしたパンは出来ず、丸型かナマコ型が一般的である」って、そもそも「一般的なパン」として食パンの四角い形を思い浮かべるのは、日本人くらいのような気がするんですけど・・・。
この中途半端な記述は、註にもあるように山崎パンの記載から抽出しているんだけど、山崎パンの言いたかったのはたぶん、ロシアのパンはライ麦原料のパン(いわゆる黒パン)なんだけど、日本では黒パンが人気ないので、形だけ真似して白パンで作って大当たりしました、と言うことだと思うぞ。山崎の沿革(http://www.yamazakipan.co.jp/company/enkaku/index.html)を見ると、創業当初から「コッペパンとロシアパン」を作っていたことがわかる。どうもコッペパンより一回り大きくて、3つ切れ込みを入れたものを「ロシアパン」と言うようですな。
切れ込みを入れた大きなパンを「ロシアパン」として最初に売り出したのは、wikiに書いてあるように中村屋だったのでしょう。これはちゃんと黒パンだったのじゃないかな。それを山崎は「高級な本場のロシアパン」ではなく、一般大衆ウケするようにアレンジして売り出したのでしょう。中村屋の亡命洋食はカリーが有名だけど、ロシアパンてのもあったのね。

こういうパンをロシアパンと呼んでも、ロシア人は別に怒りはしないと思うが、何で?とは思うだろうなぁ。山崎も思うところがあるのか、緑色の英語表記は Russian breadではなく"RUSSIA PAN SAND"と書いてある。そのPANて何だよ・・・素直に英語読みすると、「ロシア『汎』挟み」と読める。ロシアのパンとは書いてないから~と言い訳をしているつもりかね(笑)。

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