北京に行く前に予習のつもりで読んだのが、紫禁城の黄昏と紅楼夢。蒼穹の昴や珍妃の井戸も読み直そうと思ったんだけど、この紅楼夢に時間を取られてしまい・・・だって文庫本とは言え、12巻もあるんだもん!!最後は1日1冊以上のハイペースで必死に読みました。
で。結局何がそんなに面白いのか良く判らず(笑)。3冊目まではいつから面白くなるんだ?と首をかしげながら読み、4-5冊目あたりで伏線らしきものが見え始め、そのうち面白くなるんだな、と我慢しながら読み、8冊目でやっと面白くなりそうだ、と思ったあたりで終わり。ええええっ。残りの4冊は別の作者が付け加えてくれたものだそうで、それも一気に読んだ。伏線はそれなりに活かされ、最初の単調さに較べるとドラマチックではあるのだが、12冊我慢して読んだ甲斐があるかというと・・・1回2回では面白さが判らず、3回読むと中毒になるとWikiには書いてあるが、あと2回読む気しないんですけど(笑)。
ひとことで言うと、大金持ちのおぼっちゃまとお嬢ちゃま達の恋愛模様、というところですかね。大量の美女/美少女が出てくるので、その手のアニメ向き。源氏物語と較べたくなる気持ちは判るが、主人公が光源氏と違ってあまりかっこよくない。いや美少年には違いないけど、美少年なだけなのだよ。魅力的な女性はたくさん登場するが、男性陣はサッパリ。また恋愛模様は書いてあるけど、お嬢様達は恋に恋する清純無垢な存在(お嬢様以外はそうでもない)。従って源氏物語みたいなドロドロ愛憎劇ではなく、モヤモヤ恋愛劇である。これどういう読者を想定して書いたのかね?男性が喜んで買って行きそうにも見えないけど、娘/妹/妻に買ってやると言って自分でこっそり愛読書にすると言うニーズ??
文句を言いながら一生懸命読んだのに、北京ではそれらしい場所にかすりもせず。ぶつぶつ。
0 件のコメント:
コメントを投稿