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2019年7月16日

Guardian’s 1000(6)

今回は War and Travelカテゴリー。戦争と旅って同一カテゴリーなのかね、いいけど。そして目次を書いてみて気が付いたのだが、私はどうもこのカテゴリーに点が辛い。戦争はともかく旅行は好きなのに、旅行記が嫌い??

(51) 闇の奥(コンラッド/光文社古典新訳):
これは戦争でも旅行でもないような。救いようのない話で好みじゃない。

(52) ロビンソン・クルーソー(デフォー/光文社古典新訳):
遭難って旅行じゃないと思う。面白くはあるけど読まなくてもいいかな。

(53) 三銃士(デュマ/岩波文庫):
子供の頃に読んだ頃は冒険と友情の物語だと思っていた。いい加減大人になってから何かの機会で普通の文庫本を読んで、こんな話だったのか!と愕然とした。不倫話満載なんだもの。子供版はどう誤魔化されていたのやら。自分が通り過ぎてただけ?
今回の久々の再読で、背景の政治劇が史実であることを知った。そしてダルタニャンも実在の人物で、本書のベースとなった「ダルタニャン回想録」には三銃士も悪女ミレディ―も登場するんだって。ただしデュマ作は時代考証的にはアウトなのだそうな。無理な創作を入れてまでデュマは何を書きたかったんだろう?王妃のプラトニックラブ?
そもそもなんでこれがベスト千?て気もするんだけど、不倫礼賛のフランス人に比べると、イギリス人は割と高潔にかっこよく描かれており、実はそこがポイント高かったりなんかして。

(54) 路上(ケルアック/河出文庫):
読み直す1冊で済み。これは文句なく「旅」。ビートジェネレーションのロードムービー。

(55) 野生の呼び声(ロンドン/光文社古典新訳):
「旅」ではあるが旅する主人公は犬。

(56) 百年の孤独(ガルシア・マルケス/新潮社):
読み直す1冊で済み。「戦争」と言えるかなぁ。戦いではあるし、国家の衰退ではあるとしても。でもFamilyに分類するには社会的側面が強いか。救いはないがこれは読んだ方がイイと思う。

(57) 白鯨(メルヴィル/新潮文庫):
これも読み直す1冊で済み。展開が予測できる所も好きじゃない。漁は旅なのか?いいけど。

(58) 宝島(スティーヴンスン/光文社古典新訳):
イギリス人らしい冒険記。

(59) ガリバー旅行記(ジョナサン・スウィフト/角川文庫):
子供の頃に持っていた絵本「小学館オールカラー版世界の童話」以来。2004年版の新訳で再読。こんな話だったかー。イギリス(及びヨーロッパ)を笑える形で痛烈に批判した、イギリス(正確にはアイルランド人)らしい冒険記。「天空の城ラピュタ」が出て来るのは知っていたが、日本も登場しているのは知らなかった。
冒頭に、編集者の改竄に抗議するガリバー船長からの手紙が付いているのだが、初版の改竄を受けて加筆されたのだそうだ。これだけ英国社会を批判してればさもありなん。当時はさぞかしウケたと思うし、今読んでも面白いです。単に小人の国/巨人の国を描いたファンタジーと誤解してるのは勿体ないですぜ。

(59) ハックルベリー・フィンの冒険(トウェイン/光文社古典新訳):
トム・ソーヤの冒険はNationなのにこっちはTravel。ま確かにトムのはTravelにはなってないけど、こっちの方がNationな気もするよね。

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