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2019年7月9日

Guardian’s 1000(5)

Family and self カテゴリーは家族や自己が主題のもの。と書くと私小説(自伝的小説)ぽく聞こえるが、全然そんなことはない。分類に困るものが入っているような(笑)。ここは収載済12冊と既読3冊で、今回は8冊が再掲載+再読2点。

(41) 他人の顔(安部公房/新潮文庫):
再読。安部公房は好きな作家の一人だが・・・これが選ばれるのか、いいけど。事故で顔を失った男がマスク(=他人の顔)で自我を取り戻せる、ほど話は簡単じゃない。顔=自己ではないのだが、かなり自己だったりするよな。難しいな。そもそも自己って何なんだって話もあるな。

(42) 若草物語(オルコット/光文社古典新訳):
これそんなに名作なのかなぁ・・・

(43) ゴリオ爺さん(バルザック/光文社古典新訳):
これは素直に面白いです。ゴリオ爺さんは可哀そうすぎです。

(44) 異邦人(カミュ/新潮文庫):
読み直す1冊で済み。英語タイトルはThe Outsider。「異邦人」よりもしっくりくるような気がする。

(45) 恐るべき子供たち(コクトー/光文社古典新訳):
こちらの英語タイトルはフランス語のままで Les Enfants Terrible。中学生を「子供」と言っても違和感はないが、childやkidでは違和感ある気がする。フランス語だとどうなんだろうね。

(46) カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー/光文社古典新訳):
お勧めの1冊。光文社古典新訳で是非。

(47) 沈黙(遠藤周作/新潮文庫):
二度目。これは日本人よりむしろ欧米人にとって重い話なんだと思う。神は何故沈黙するのか。しかし、日本にキリスト教は根付かない、変容してしまうって絶望を欧州人に語られたくない。ヨーロッパでだって変容しまくりじゃんかよ。

(48) 響きと怒り(フォークナー/講談社文庫):
読み直す1冊で済み。

(49) 老人と海(ヘミングウェイ/光文社古典新訳):
これはTravelじゃないかな。

(50) 息子と恋人たち(ロレンス/岩波文庫):
若人の100冊で済み。ママと息子たちの話だが、これはLoveでいいかなぁ。

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