♪桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたキビ団子、ひとつ私に下さいな♪
食べ物に関する記憶はしっかりしているAJ、絵本でみた「きびだんご」は薄黄色の球状でした。話の流れから考えても、お菓子ではなく主食(兵糧)だったのでしょう。黍って単独で食べたことないけど、粟餅みたいな味なのかな?
食品成分表の和菓子コーナーに載っているのは、桃太郎のではなく、岡山名物きび団子。
五味太郎さんの絵がついた「元祖」廣榮堂のきびだんご(元祖は何軒もあるらしい)を買ってきました。
付属の栞に『日清・日露両戦役に於いて、鬼退治の縁起の良いお土産として全国に名を知られるようになりました』と書いてある。戦争と鬼退治の関係は想像がつく。きび=吉備=岡山土産にきびだんご、となるのもわかるのだが、戦争とお土産の関係がわからん。この時期に岡山観光が盛り上がる何かがあったのか??
wikiにはちゃんと答えが書いてあった。岡山土産ではなく、戦争土産(戦地から無事に帰ってきました土産)だったのだ。兵隊さんを乗せた船は広島港(てくてく広島でも書いたあの使いにくそうな平たい港)に着いた。そこから列車に乗り換えて広島経由で各自のおうちに戻ったのだが、廣榮堂のご主人は桃太郎の恰好で広島港できびだんごを売ったというのだなー。『鬼退治の縁起のよいお土産』。誰が鬼だよ!と今なら近隣諸国から抗議の声が殺到するだろうが、当時の感覚としてはこんなものだろうなぁ。
廣榮堂のきびだんごには、きび粉が少し入っている(と書いてある)のですが、黄色くもないしキビっぽい味もしない(キビの味ってわかんないけど)。もち粉も小麦粉も上用粉も入っているし、水飴他糖分たっぷりで、甘くてプニプニしている。求肥と似てる、と思う。
食品成分表でみると、100gあたり304Kcalで結構高い方。ま、廣榮堂の10個入りで135g→100gでは7個ちょっと食べられるのではあるが。逆に言うと0.5口サイズのきびだんご4つでご飯一杯分。うーん、きびだんご恐るべし・・・
(以下 2017/07/16追記)
食品成分表の定義は「『きび団子』は、ぎゅうひを成型し、砂糖をまぶしたものである。なお、きび団子は、本来、黍(きび)を用いたもの(黍団子)であったが、収載食品はこれとは異なる」。
既にぎゅうひの所にも書いたんだけど、「求肥と似てる」と感じたのは当然で、求肥じゃん!ということなのだった。なんで求肥ときび団子と別々に収載するんだよ。ぶつぶつ。
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