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2012年3月25日

椿餅

関東にお住まいの方は「椿餅」と言われてもわかんないんじゃないですかね。AJ自身もお店で見たことがないし、食べたこともないのです。食べたことがないものを何故知っているかというと、AJ母所蔵の料理本の一つに冬の和菓子として載っていたから。

ベターホーム協会出版の「私が作る和菓子」と言う本で、ずいぶん古い本なんだけど、amazonなら2012/3/25現在、まだ買えるみたい。
道明寺粉を使ったお餅の中に餡子が入っていて、それを椿の葉っぱで挟んだもの。関西桜餅に良く似ていて、本にも椿の葉っぱを桜の葉っぱ(の塩漬け)に変えると桜餅になる、と書いてあった。
椿の葉っぱは食べられないけど、つやつやした緑がお餅に映えてキレイ。冬に常緑樹って縁起もよさそうよね、と思った。が、桜餅がオリジナルで、そこから派生したのが椿餅なんだろうと根拠なく思っていたのです。

ところがところが。源氏物語を読んでいたら、なんと「椿餅」を食べる話が出てきた・・・。オリジナルは椿餅の方だったのでした。つまり関西では椿餅という和菓子が昔から連綿とあって(餡子が入ったのは近年でしょうけど)、江戸で流行っているという桜葉の塩漬けで挟んだ桜餅=ははん、椿餅の派生形ね、と言う思いで作ったのが関西桜餅だったらしい。

ちなみに椿餅、一生懸命探しましたが東京ではごく一部のお店でしか扱ってないのです。買えなかった・・・。いつか冬に京都に行くことがあったら忘れずに食べてみようっと。

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