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2020年8月5日

エクリヤ

現在の一般的日本語では「エクレア」ですね。音的にもエクレアの方が近い気がするけど、先頭にアクセントを置きやすくする意味では、エクリヤもありかも。

近所で確実に手に入るってことで、コージーコーナーで買った。
「家庭でできる和洋菓子」には、『普通エクリヤといえば、チョコレートホンザンをつけます』と書いてある。コージーコーナーには、基本のチョコレート(手前)の他に、モカ(奥)とイチゴ味クリームの三種類を売っていました
ここまではなんの悩みもないのだが、問題はこの先。
『お家でつくる場合には、エクリヤプラリネになさるのがよいでしょう。これは、砂糖に水を少し加えて火にかけ、煮つめてにがくならない程度のキャラメルソースをつくり、クリームを入れたエクリヤの上にぬり、ピーナッツかくるみの刻んだものをふりかけます』
チョコレートを溶かすだけなら難しくないけど、フォンダンにしてしかもキレイに塗りつけるのは簡単じゃない。それに比べれば、カラメルを上からたらーりと被せる方が簡単で家庭向きな気がする。だけどさ、これってどこが「プラリネ」?

一般的にも「プラリネ」が意味するものは複数ある。
第一は、アーモンドの砂糖掛け(キャラメリゼ)。アーモンドに限らずナッツ全般でいいらしい。しかしキャラメリゼしたからって何でもプラリネと呼ぶわけじゃない。それを知らずに、カラメル掛け=プラリネ、と誤解したのだろうか。
第二は第一の派生形で、砕いたアーモンド(等のナッツ)をキャラメリゼしたもの。ケーキの断面にツブツブがついていることがあるけど、あれのことだね。砂糖掛けの前提が先にあって、砕いたやつもプラリネと呼ばれるわけだけど、そこを知らずにナッツの砕いたやつ=プラリネ、と誤解したのだろうか。

ちなみに「プラリネ」には更に派生形があって、第二プラリネをすり潰してペースト状にしたもの、そのペーストを中身にしたチョコレートボンボン、中身がナッツと関係なくても小型のチョコレート全般をプラリネ、と呼んでしまうこともある。
このいい加減さを鑑みると、カラメル掛けピーナッツ乗せエクレアが「エクリヤプラリネ」でもいっか、と言う気もするな。

ちなみに「エクレア プラリネ」で検索してみると圧倒的にDEMELのエクレアが上がってくる。これは中に「プラリネクリーム」を入れたチョコフォンダンのエクレアだそうで。察するに「プラリネクリーム」とは、第三プラリネ(第二プラリネのペースト)をホイップクリームに混ぜたナッツ味のクリームらしい。第二プラリネ(ツブツブ)もクリームの上に乗っているようだが、エクレア上にトッピングはされていない。「家庭でできる和洋菓子」のプラリネエクリヤとは似てないが、美味しそうだなぁ・・・

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