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2019年3月12日

花粉症の薬(5) 点眼薬

最後になってしまったが、点眼薬は点鼻薬と状況が似ている。細かいところは違うけど。

処方箋の第一選択は第二世代抗ヒスタミン薬の目薬で、パタノールとアレジオンが双璧と思うんだけど、市販薬は点鼻同様ザジテンしかいない模様。なんでだろ。そのうちスイッチするのかしら。ザジテンは少し高めで1000円位。

安価でよく売れていくのが、血管収縮薬(アドレナリン作動薬)+第一世代抗ヒスタミン薬(+α)の配合目薬。血管収縮薬は目の充血を取るためなんだけど・・処方箋では見ない使い方だよね。
抗ヒスタミン薬としては圧倒的にクロルフェニラミンなのは点鼻と一緒だけど、血管収縮薬はテトラヒドロゾリンが多い。この組み合わせにおまけでグリチルリチンとかビタミンとかが入る場合もある。

点鼻と違って血管収縮薬抜きのタイプも結構多い。 血管収縮薬があると「アレルギー専用」と言えなくなり、税控除対象から外れてしまうらしい。
第一世代抗ヒスタミン薬は必須で、高めなやつは、点鼻と同じくクロモグリク酸(インタール)が追加されている。
抗炎症薬が入ってるのもある。プラノプロフェン(二フラン)が入ってるのは高い。花粉症に抗炎症の目薬っていうのも、処方箋では見かけない気がしますがね。同じ抗炎症でもイプシロン-アミノカプロン酸(抗プラスミン剤)てのが入っているのは高くない。
あ、アシタザノラスト(ゼペリン)単独もあるんだ。。

クールタイプとマイルドタイプがあるのは点鼻と同じだけど、点眼には「コンタクト用」というジャンルがある。コンタクト用だと血管収縮薬は入らない。もちろん塩化ベンザルコニウムもない。

ステロイド点鼻はあるけど、ステロイド点眼は市販薬では存在しない。そもそもステロイド点眼は処方箋でも花粉症用のイメージはないもんね。相当炎症が強い間だけは処方されることもあるだろうけど。

そして注意が必要なのが、人口涙液の類を「花粉症用の目薬」として買いに来る人がいること。もちろん花粉症に使ってもいいんだけどさ。「花粉症用」ではないだろ。ぶつぶつ。

点鼻よりも注意事項は少ないけど、血管収縮薬はずっと使うならナイ方がいいよなぁ。個人的にもシンプル処方が好きなんだけど、なんで単剤は少数派でしかも高いんだろう、ぶつぶつ。

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