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2016年11月7日

抗うつ薬(1) SSRI

抗うつ薬の代表格っていうと、2016年現在、SSRIだ、と私は思うんだけど。
でもwikiによると、軽度から中等度のうつ病にはあんまり効かないらしい!意外だ。病院に来るような人はみんな重度なのかしら。そんなことないよね・・・

SSRIとは、 Selective Serotonin Reuptake Inhibitors:選択的セロトニン再取り込み阻害薬。

セロトニンは「神経伝達物質」なので、神経間の伝達に使われるんだけど、放出された全部が受け取られて=伝達に使われるわけじゃないらしく、余ったやつは次回の伝達に使われるように「再取り込み」される。この「再取り込み」を阻害=邪魔することで、セロトニンが神経間に余り易くする→セロトニンの濃度が高めに保たれる。
うつ病はセロトニンの濃度が低いためにおこると思われている(モノアミン仮説と言われる。まだ仮説)から、セロトニンの濃度が高くなれば、うつ症状治るのでは?→治った!ということなのだが。
でも軽度や中等度には効かないっていったい?軽度と重度では病の機序が違うんだろうか。謎。

「選択的」の名前は、セロトニンだけを選択的に再取り込み阻害するから。逆に言うと、非選択的にセロトニン以外も阻害しちゃうやつがいる。そっちについては次回。

薬の名前は統一性がなくて覚えにくいけど、
フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)、パロキセチン(パキシル)、セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)
名前が似てない=化学構造が似てないということだ。今は同じような動きをするから一緒くたに扱われているが、もしかしたら将来的にはよく見たら作用機序が違うじゃん、てことになるのかもね。

よく使われる(ような気がする)のは副作用が少ない(あくまで他の抗うつ薬に比べて、ってことだけど)からなのかも。あるいは案外、高価だから人気あるのかもなー。

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