ページ

2016年11月23日

抗うつ薬(2) 三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬。Tricyclic Antidepressants の頭文字を取って、TCAともいう。
名前の根拠は単純。化学式に三つの輪っか(ベンゼン環)が並んでるんだよ。AJ自身は、三環系化合物=抗うつ剤のイメージが強いけど、3つの輪っかがあれば何でも抗うつ剤になるわけでもない(当たり前)。抗うつ薬以外の薬もある。

例によってWiki(三環系化合物)を見てみると、最初は抗ヒスタミン剤として見つかって、なんか眠くなるねー、トランキライザーとして使えたりして→抗うつ剤としても使えるじゃんか、と仲間が増えてきたらしい。一番昔からある抗うつ剤なのだが、なぜ効くのかはわかっていなかった(笑)。今では、セロトニンやノルアドレナリンの「再取り込みを阻害する」ことによって、セロトニン他の幸せ物質の濃度が上がるため、と考えられている(仮説)。

要は、前回取り上げたSSRI(=選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の「選択的じゃないやつ」。

セロトニンと、ノルアドレナリンまではまぁいいのだが、同じく神経伝達物質であるアセチルコリンも阻害してしまう。いわゆる抗コリン作用、ってやつね。副作用が大きいといわれる原因の一つ。
抗コリン作用として有名なのは、便秘・口渇・排尿障害・悪心と言ったところ。下剤とセットで処方されてる場合も多いな。口が乾くように目も乾くから(大雑把な把握だな)、緑内障には禁忌。

薬剤名でいうと、
イミプラミン(トフラニール)、クロミプラミン(アナフラニール)、トリミプラミン(スルモンチール)、ロフェプラミン(アンプリット)
アミトリプチリン(トリプタノール)、ノルトリプチリン(ノリトレン)
アモキサピン(アモキサン)、ドスレピン(プロチアデン)

んー。SSRIほどバラバラではないけど、 覚えにくいな。―プラミンと―トリプチリンはいいとして、最後の二つは「ピン」だけじゃ、他の「ピン」と混ざってしまうぞ・・・


0 件のコメント: