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2016年11月23日

ロシアケーキ(食品番号:15100)/ロシア菓子(二)

ロシアケーキって若い人は知らないのかもしれない・・・どんなものかはわかるけど、そういえばずいぶん食べてもいない。
と思ったんだけど、なんとヨーカドーの中に入っているケーキ屋で「ロシアケーキ詰め合わせ」を発見!今でも普通に売っているのね。これ買おうかと思ったんだけど、バラ売りがなく、とてつもなく大箱。値段もそれなりだが数が多すぎる。

どうせ買うなら!というわけで、ロシアケーキと言ったらやっぱりここだよね。じゃーん。村上開新堂のロシアケーキだよー!!
・・・あまり美味しそうに撮れてないな(笑)

食品成分表のロシアケーキの定義は、「ビスケット生地の上に、マカロン生地を絞り、焼いた後、ゼリージャム、マーマレード等で飾ったものである」。「なお、マカロンとは、ピーナッツ、アーモンド等の種実類を煎(い)ってつぶしたものに、砂糖を加えて再度焼き上げたものである」。原材料の表記は、「ビスケット〔小麦粉(薄力1等)60、砂糖(上白糖)20、ショートニング18.5、全粉乳1.2、食塩0.7、膨剤0.3〕、マカロン〔砂糖(粉糖)90、鶏卵(卵白)45、アーモンド45〕、クリーム〔ショートニング100、砂糖(上白糖)100〕」。

「家庭でできる和洋菓子」には、「ロシア菓子」が3種類載っていて、村上開新堂のに一番近いと思えるのが、「ロシア菓子(二)」。

まず土台になるビスケット生地を軽く焼く。ビスケット生地は、粉300gに対して砂糖100g=成分表の記述にぴったり!上に乗るのが甘いから、砂糖が少し控えめですね。成分表はショートニングでさくっと仕上げているが、和洋菓子のはバター120gと卵黄4個でしっとりめ。これを下焼きした上に、マカロン生地を絞り出す。
マカロン生地は、砂糖と卵白は一緒だけど、ピーナッツバターを混ぜている!当時はアーモンド粉が売っていなかったのかな。ピーナツバターは重たいけどコクがあって美味しいような気がする。

さて村上開新堂は何を使っているでしょう。原材料表示:小麦粉、砂糖、バター、卵、牛乳、生クリーム、ジャム、チョコレート、レーズン、ベーキングパウダー、香料、酸味料・・・
あれ!種実類がないよう!!!(大泣)

Wikiには、ロシアケーキとは「クッキーを一枚焼き、その上にメレンゲやマコロン、クッキー生地を絞り出して二度焼きし、台となるクッキーを作る」。と書いてあり、マカロン生地にこだわる必要はないように書いてはある。
でも、せっかく力を入れて買ってきたのに、食品成分表のと違うだなんて。ぶつぶつ。

気を取り直して問題です。ロシアケーキはロシアにあるか!
答え:なさそう。(笑)

wikiのロシアケーキには外国語リンクはひとつもない。russian cakeで検索してみると、それっぽいのはみんな日本語サイト。いろんな「普通のケーキ」がヒットする。russian cookiesだと、ブールドネージュ風の白い小さいのが多い。ロシアケーキ風はやっぱり日本語サイトだけ。

Wikiによると、ロシアケーキ発祥の地は中村屋であるらしい(またかー)。ロシア人シェフが作ってくれたケーキ、という意味では嘘ではなかったんだろうね。二度焼きした後からジャムを飾るなんて、手間がかかる割には、案外素朴な仕上がりなのが、ロシアぽいといえばロシアぽい。

村上開新堂のロシアケーキは、マカロン生地は乗っていなかったが、素朴でロシアの甘い紅茶に合いそうな優しい味だったよ。


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