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2016年8月12日

パルミエ

食品成分表の「パフパイ」について書くために、日本のパイ菓子の代表選手である三立製菓の源氏パイについてちょっと調べたのだよ。

三立製菓は「源氏パイ」とカンパンで有名な会社で、本社は浜松にある。そう、うなぎパイの春華堂と一緒だね。浜松のお土産コーナーには源氏パイの高級品バージョンも、うなぎパイに並んで売られていたよ。
源氏パイの「源氏」は翌年の大河ドラマが源義経だったから付けたんだって。ずいぶんな付け方だね(笑)。知ってる人も多いと思うけど、「平家パイ」ていう姉妹品もある。

源氏パイの祖先はフランスの焼き菓子パルミエ。源氏パイの公式サイトでは、エピソード1のタイトルに「元々はヨーロッパの高級菓子」と書いてある。パルミエは高級菓子じゃないと思う・・・と思いながらよく読んでみると「当時の日本では高級菓子店でしか手に入らないお菓子。」なるほど。
私の認識では、パルミエは「お菓子屋さん」で扱う高級菓子ではなく、パン屋で売っているようなお手軽な焼き菓子。今の日本でもパン屋系のお菓子屋さんで良く売られている。

近所のお気に入りケーキ屋エグラデジュールの「クロワッサン生地で作ったパルミエ」と三立源氏パイを並べて写真を撮ってみました。
うーん。お店じゃ気が付かなかったけど、クロワッサン生地だけあって茶色が強いなー。普通はここまで茶色くないと思う。大きさはこんな感じ。あるいはもう少し大きい。三立源氏パイは、外国で見るパルミエに比べて二回りくらい小さい。
私はスペインとアメリカで食べたことがある。スペインは駅、アメリカは空港。どっちも待ち時間に、カフェでコーヒーのお供に買った。味は源氏パイと同じ。エグラデジュールのはバターが効いてて美味しいのだが、クロワッサン同様、ボロボロ落ちるのが難(食べ方が下手なだけだって)

さて、問題はここから。
パルミエはフランス語では「椰子」という意味です。「椰子の葉っぱに似てるから」と書いているサイトが多いんだけど・・・どこが椰子の葉っぱなんだよ。全然似てないと思うんですけど?
もちろん椰子は種類が多いので、こんな葉っぱの椰子もあるのかもだけど、これが椰子の葉っぱの代表選手な形、とは絶対に言えないでしょう。なんで椰子なのか。

パルミエのフランス語版wikiには、源氏パイみたいなハート形パルミエの写真が載っている。
ところが英語版wikiのは少し様子が違う。 ハートというよりイオニア式柱頭じゃない?
palmierで画像検索すると、椰子に交じってハート形/イオニア型パルミエが出てくる。並んでるところをみて、ははん、と気が付いた。イオニア型が椰子の形なんだね、たぶん。大きい葉っぱが幹の上部からくるんと巻いた感じなんだ。実際にはだらんとするだけで、くるんと巻いてはいない。そんなに巻いてるのは羊歯でしょ、と思うけどさ。南国っぽい感じでごっちゃにされているのかも。
私が海外で食べたのはどちらもハート型だったが、イオニア型は別のお菓子だと思って通り過ぎていたからかもしれない。ハート形だと「源氏パイだー」 と思って安心して食べられるもん。

英語版wikiにはパルミエは「elephant ear」とも呼ばれると書いてある。・・・ゾウの耳には見えませんが。更に「椰子の葉っぱの形、あるいは蝶の形をしている」。んー。蝶の形というのはハート形のことかな。イオニア型は蝶々には見えないもんな。
他の呼び名として、メガネ、靴底なんてのもある。メガネはわかるが、靴底(shoe-sole)ってどういう形なんだよー。椰子の謎が解けたからもう気にしないことにするー。

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