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2013年6月30日

甘納豆 (食品番号15001-15003)

題名の冒頭の数字は、食品成分表の食品番号です。15001から15040までは「和生菓子、和半生菓子類」。

甘納豆は、豆の種類に応じて、15001 あずき、15002 いんげんまめ、15003 えんどうの3種類がエントリーされています。

右写真でいうと、あずきは小さい黒いの、えんどうは緑の丸いの。いんげんまめは白くて大きいのだ、と私は思ったのですが、食品名の英語名が「Kidney beans」となっているから、茶色いの(赤いんげん)のことだろう。

豆ごとに分けたのは、それだけ豆によって栄養成分が違うからなのでしょう。例えば脂質は、小豆0.6g/隠元1.1gで2倍近い差がある。とはいえ100gで0.5gの差ですからね。他の項目も含めて実質的には誤差の範囲の気がする。

甘納豆100gのカロリーは300kcal前後。メジャーなところで、花園饅頭のぬれ甘なっとが一箱100g、スーパーによくあるでん六豆の甘納豆(右写真は各豆1袋計4袋。全部写ってないけど)の内ちび袋が15g。1回のおやつとして食べる量が50g位なら、そんなに高カロリーのおやつってわけでもないと思う。ま、低カロリーとも言えないが。

甘納豆はその名の通り「甘い納豆」ですが、ここでいう「納豆」は水戸納豆の類ではなく、大徳寺納豆の類。保存がきき持ち歩ける豆でも、味噌みたいな酒のつまみ系の塩辛納豆と異なり、甘いお菓子の甘納豆。浜名湖畔名物浜名納豆(塩辛納豆)にあやかって、甘名納豆という名前で日本橋榮太郎が始めたんだって。浜名納豆も甘名納豆も、重ねた「な」が取れるものなんだな。言いにくいもんね。今でも榮太郎の日本橋本店では甘名納豆を売っているのだそうです。今度行ったら見てみようっと。

(2014/12/21補足):食品成分表の定義によると、「『甘納豆』は、原材料を煮熟後、濃度の低い砂糖液から高い砂糖液へと順次浸漬し、蜜(みつ)切り後、砂糖をまぶしたものである」。ふむ。
ここまでは良いとして、「砂糖をまぶさないものはぬれ甘納豆と呼ぶ」。あれ??ぬれ甘納豆(というか花園饅頭のぬれ甘なっと)は砂糖まぶしてあるよ?
wikiの記述は「従来の甘納豆よりも水分を多く、より低糖度に仕上げ、保存性よりも柔らかな食感とさっぱりした甘さを優先したぬれ甘納豆やつや甘納豆と呼ばれる製品も登場した」。はい。こちらの記載の方がより正しいように思う。昔の「ぬれ甘納豆」は砂糖が付いてなかったのかね?謎。
「いんげんまめ」が赤隠元豆なのか白隠元豆なのかについても、記載はありません。ま、栄養価的にはどっちでも同じと思うがね。

ゴシック体

先日光文社古典のトム・ソーヤの冒険を読んだ。
訳者後書きに、マーク・トウェインの文章はゴシックだ、と書いてあった。ゴシック=ゴシック体フォントだと思って読み進めると何だか話が合わない・・・ゴシックな文章を現代建築みたいにつるっとした文章で訳したら、マーク・トウェインは髭を剃られたように思うのではないか、とあって、ゴシックな文章=ゴシック建築みたいにクラシックな飾りが付いた格調の高い文章らしい、ということはわかった。

訳者の言いたいことは理解したのだが、しかし考えてみると、何で髭を剃ったみたいなつるっとした飾りのないフォントのことを「ゴシック体」って言うんだろ??

Wikiに聞いてみると、飾りのないフォントのことを「ゴシック」と表現するのは、日本と韓国だけらしい。 英語でゴシックっていうと、BlackLetterのことを言うんだって。確かにこれはゴシックぽい。

なんでこんなことになったかというと、飾りのないフォントに対して○○ゴシックという名前を付けたからなんだって。確かにCenturyGothicなんかつるっとしてるもんね。ゴシック建築なんて良く知らない日本の活字屋さんがこれを見て、飾りのない字のことをゴシックって呼ぶわけだ、と思ったのも無理はない。
ではなんでつるっとした文字に「ゴシック」と付けたのか。これらの文字が黒い部分が多い(文字が太くて目立つ)と言う意味においてBlackLetterだから、だったのだそうだ。ArialBlackのBlackのことだね。欧米の活字屋さんも、ゴシック建築なんて良く知らなかったので、黒い文字のことをゴシックって呼ぶわけだ、と思ってたんだろう。

韓国は日本語の影響を受けてしまったが、中国は日本の影響を受ける前に活字が入ったのか、飾りのないフォントを「黒体」と呼ぶのだそうで。意味としては正しいのだが、これはこれで英語でいうBlackLetterと混同しそうだよなぁ・・・

2013年6月23日

食事の見える化と食品成分表

意味不明ながらも病気になって少しは食べ物に気を付けるようにはなっていた。

それまでは、朝ご飯=ヨーグルト+ジャム、昼ごはん=総菜パンとちょっと甘いパン、夕飯=ご飯とみそ汁と野菜系のおかずか、コンビニで麺類の中食。週に数回は外食でパスタが殆ど。それに一日に1-2回のおやつ。もう20年くらいこの調子で、体重も体調もあんまり変わらなかったからこれでいいもんだと思っていた。

病気になって、というより本人の認識としては、急にお腹ポッコリになって、おやつを止めたり、流行りの糖質制限をちょっとやってみたり、「今週の野菜」を書きながら野菜を多めに取ったりしたのだったが、入院して病院の食事にあれ??と思った。野菜多くない・・・病院の食事は、「体にいい」というよりも「体に悪くない(治療の邪魔にならない)」ことを目指しているのだと思うが、それにしても副菜が少ない。こういうのが体に悪くない食事なのか?

最初のお薬適用直後は、食べたくないものがあった(匂いの強いものが苦手だったみたい。卵とかトマトとかバターとか。コーヒーも飲めなかった)ので、何を食べてどうだったのか食事メモを付けた。どうせ記録を付けるのなら、カロリー他も書いてみよう、と2回目のお薬適用前にぶあつい食品成分表を買ったのだった。

ま、私のやることだから、あまり厳密な記録にはなってなくて、外食(実家での食事も含む)はコンビニ弁当の同じようなメニューを参考にえいや!と出してるんだけど、それにしても書いてみてへぇ・・・と思ったことは多い。
1. 今までの食事は、本人が思っていたより案外高脂肪食だった。高カロリー高脂肪の甘い系統と、低カロリーの野菜でカロリー全体のつじつまはあっていたと思うが、タンパク質が圧倒的に足りない。。。大きめの菓子パン1つでカロリーも脂肪もお弁当1個分を軽く越してしまうのにびっくり。
2. サラダ油もオリーブオイルもバターも、油は全部容量が同じならカロリーも脂肪分も変わらないこと。(ただし含まれる脂肪の種類が違うので、体への作用が同じわけじゃないけど)
3. 食品成分表に載る食品は、どういう基準で選ばれているのかよく判らないけど、お店で見掛ける多くの食品はちゃんと網羅されている。これ何?と思うものも多いし、分類が細かすぎて困ることも多い。例えば豚肉は「大型種肉」「中型種肉」に分かれているけど、お店にはそんな分類ない。ロースとかバラ肉とかはわかるけど、「小間切れ」は成分表にはないのでどうしたらいいかわからない。食品の表示基準と食品成分表の記述を合致させてほしいな。ぶつぶつ。

さて、食品成分表には、加工品に対する記述は少ないのですが、「菓子類」という項目がある。どういう基準で選んだのかわからないけど、ここに載っているのはたぶん日本の代表的な菓子、なんだろう。「今週の和菓子」で取り上げてきた和菓子も結構載っていて面白いので、食品成分表からみたお菓子を少しずつ書いていきたいと思っています。
甘いのはあまり食べないようにしているので、細々になるかもだけど、でもやっぱり甘いものについて書きたい!のだった(笑)

2013年6月18日

「読み直す1冊」シリーズ(4)

冬から春にかけて入院騒ぎでバタバタしたせいで、読書が進まなかったのだが、ここにきてがんがん読んでいます。江戸時代から5冊。

(16) おくのほそ道(松尾芭蕉:角川ソフィア文庫ビギナーズクラシック):紀行文ということになっているが、句集或いは歌枕ガイドブックの趣が強い。前に読んだ西行の跡を追っているところもある。題名から道の奥=陸奥に行ったんだと思ってたけど、そんなに奥まで行ってないのね。シナリオありの旅行番組みたいで、この歌もほんとは江戸から用意していったんでないの、と邪推してしまう私なのだった。

(17) 蕪村句集(与謝蕪村/玉城司:角川ソフィア文庫):芭蕉と蕪村は並び立つライバルだと思ってたんだけど、蕪村の方が少し後の時代で、蕪村は芭蕉をとても尊敬していたのね。選んだ句にもよるだろうけど、芭蕉より「俳諧」な感じ。一茶は俳諧ぽいと知っていたけど、蕪村も相当俳諧調。これって関西人ノリだよなーと思える句が多く、一気に親しみが増してしまいました。あとね、凧を「いか」として詠んだ句があったぞ。ほんとにイカって呼んでたんだー、と感激。

(18) 東西遊記(橘南谿/宗政五十緒:東洋文庫):これ面白い!! 医者である著者が、各地の薬草や風土病を探るついでに行った場所や経験したことについて書いたもの。各地の名所がタイトルになってガイドブック風なのだが、おくのほそ道よりも、こっちの方が遥かに紀行文になっています。青森から鹿児島まで津々浦々「みちのおく」まで廻っていてスゴイ。当時の人も相当感心しながら読んだと思う。一番気に入ったのは、地元の人に「鬼に食われるからこの先は行っちゃダメだ」と止められても、その鬼って赤鬼か青鬼か、ふんどししてるのかとバカにしてたのが、そんなんじゃなくて大きい犬みたいなもの、と言われて、それってオオカミ!と急に怖がる話。ありそう。
また去年行った広島について私は、「広島市が脚光を浴びるのは、明治になってから」と書いてたけど、この本には「其繁華美麗なる事、大坂より西にては並ぶものなし」と書いてあるではないの。失礼しました。道の真っ直ぐさ加減についても、「平相国(=清盛)の手なるべし」とのこと。びっくりだー。クマがいないのに熊本県、と思ってたけど江戸時代には熊が名産だったこともわかる。いやー勉強になること!これ今は絶版なんだけど、最新補足リンク付きデジタルブックで読みたい!頼んだぞAmazon!

(19) 曽根崎心中 (近松門左衛門/祐田善雄:岩波文庫):浄瑠璃の台本の形になったものを読んだので、最初は読み方がわからず難儀した。心中もの選集になってたんだけど、心中成就するものも失敗するものもあり。これって当時のドキュメンタリーだったんだね。大阪の街に詳しい人の方が楽しめます。こうしてみると大阪の街名ってちゃんと残っててえらいなー。浄瑠璃も一度見てみたくなった。

(20) 雨月物語(上田秋成/高田衛:ちくま学芸文庫):これもなかなか面白かった。短編集なのに止まらなくなって、電車を降りてマックでコーヒー飲みながら最後まで一気に読んだ。古典で止まらなくなるのは久しぶり。素材もいいけどとにかくプロットと語り口が上手。どうなるのどうなるのこれ、と引き込まれてしまう。近代小説の原点は多分この辺にあるのだろうね。内容としては怪談の類。今昔物語と似ているものもある。中国起源のもあるのだそうだ。

WiMAX買った

買わなきゃ買わなきゃと思っていたWiMAXをやっと復活させました。PCのワクチンとwindows updateも終わってやっと久しぶりにおうちPCから本ブログを書いています。iPod Touchの入力画面にもだいぶ慣れてきたが、やっぱりキーボードは快適。

7月中旬から再度長期入院が決まって、WiMAXもau付きにパワーアップ。これならロビーまで降りなくても、携帯電話OKスポットで使える筈・・・たぶん。

ボーナスでモバイルルータを買う、つもりで買ったのだが、良く考えるとモバイルルータ本体は1円なのだった。毎月費用は掛かるんだけど、これじゃボーナスを使った気にはなれないなー。何を買おうかなぁ・・・

2013年6月15日

もう夏

梅雨入りしたかと思いきや、いきなり中休みで、戻ってきたら今度は夏日。何だか季節の移り変わりが急過ぎる今日この頃。

二年後しのカーディガン、春の入院でだいぶ進んだのに結局編み終らない内に夏になっちゃったな。あとボタンだけなんだが。

せめて布団が洗濯出来るように早く梅雨あけて欲しい。

中腸?

前回入院時に、次は『ちゅうちょう検査』だと言われた。てっきり『中腸』だと思った。昔は大腸と小腸しかなかったのに『中』も出来たんだなと思って、それはどの辺なのかと聞いたら、小腸を見ますと言われて混乱。中腸って言ったじゃん…

説明書をもらって疑問氷解。『注腸』なのでした。胃の検査でバリウム飲むけど、あれの下から入れる版。ちょっとツライかもだけど頑張ってと言われて緊張したが、結果的に何もつらくなかった。二日続けて下剤を飲むのが不愉快と言う位。私には胃のバリウムよりも楽だったよ。

2013年6月8日

取説の分散収納

入院するようになって、留守中誰にでも分かるようにと、テレビや洗濯機やらの取説を本体の近くに置いてみた。今までは、全部まとめて本棚のファイルに入れてたの。

結論から言うと、誰も見ない以前に留守中には誰も来てないんだけど(笑)、取説が近くにあると自分が便利だとわかった。使ってなかったいろんな機能を使うようになったし、メンテも気にするようになったし。

気を良くして100円ショップでクリアファイルを買い込み、取説を各部屋に分散配置中。居間にあるものは居間に。台所にあるものは台所に。すごく便利!オススメ。

2013年6月4日

もう夏⁈

今年は春も唐突に来たけど、梅雨入りも突然な感じ。今は梅雨の中休みだそうですが、気分はすっかり夏ですな。例年は連休に済ませる布団の洗濯が今年はいまいち寒かったから終わってない。お洋服もそろそろ夏服全開にしないとなあ。週末天気がいいと良いのだけど。