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2015年11月23日

デニッシュ・ペストリー(食品番号:15076)

デニッシュ=デーン人の=デンマーク人の、という意味ですね。ペストリーの方が、パスタとかと同根の言葉で、小麦粉を練ったものを指すのだそうな。

だから本当は、「ペストリー」だけであの食べ物を指していたのだが、何故かそこに「デニッシュ」=デーン人の(デンマークの)という形容詞が付いた。
たぶん、デンマーク人の作ったペストリーが、他の国のよりも美味しかったのだね。デンマークは酪農国で、AJはチーズのイメージが強いけど、当然バターも取れる筈で、バターたっぷりのサクサクなペストリーがデンマーク風だったのでしょう。
ペストリーを形容する言葉だった筈の「デニッシュ」が独り歩きして、デニッシュ=ペストリーということになっているのは、日本だけの現象ではなく、アメリカでも同じ。

食品成分表の定義では、「砂糖を多く含む生地に油脂をのせ、折り込みながら成形して焼いたものである」とだけ書いてある。説明も原材料も、「デニッシュ・ペストリー」というより、「デニッシュ・ペストリー生地」なのではないかと思う・・・デニッシュって普通、生地だけじゃなくて何か乗ってると思うんですけど。

AJのイメージする「デニッシュ・ペストリー」は、リトルマーメイドのダークチェリーかスパンダワー(写真下側の右と左)
カスタードクリームの上に果物(チェリーに限らず、杏とかリンゴとか)のシロップ漬けが乗っているか、単にカスタード+スライスアーモンドが乗っているか。
リトルマーメイド(アンデルセン)については、てくてく広島でも書いたけど、広島出身のタカキパン社長夫妻が、デンマークで食べた美味しいデニッシュを是非日本でも!と始めたお店なのだった。
AJ自身が初めてデニッシュを食べたのは、リトルマーメイドのではなくて、街のベーカリー(がブームになったのだ)のだと思うけど、中身はこんな感じだった。

さてこのデニッシュ、wikiによると「本場」のデンマークでは「ウィーンのパン」と呼ばれているそうだ。ウィーンの方が美味しそうに聞こえる、と思ったのだろうか。ちなみにウィーンでは「コペンハーゲン(=デンマークの首都)のパン」と呼ばれている。自信持てよ、デンマーク。

リトルマーメイドでは「デンマークの味」として売っている「スパンダワー」は、確かにデンマークでも売られている。デンマーク語wikiにも、クリームにスライスアーモンド、砂糖掛けも付いている「ウィーンパン」の写真が載っていて、「スパンダワーの名はベルリンの地区名に由来します」と書いてある。もー、自信持てよ、デンマーク(笑)。

AJは残念ながらデンマークには行ったことないけど、アメリカならある。でもアメリカでこういうデニッシュってあまり見かけた記憶がないんですよ。ま、アメリカの甘いものは信用してないので(笑)、目に入ってなかっただけかもだけど。アメリカで朝食べていた甘いものというと、デニッシュよりもシナモンロール、ワッフル、パンケーキ、ドーナツ。
シナモンロールは北欧出身だし、あれも「デニッシュ」なのかな?と思って、写真上部に入れてみました。日本では菓子パン同様、「おやつパン」の扱いになっているが、海外では朝食パンだと思います。朝食以外に食べないわけじゃないけどさ。朝食に食べるんだから、軽減税率対象になるのかもね。

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