ページ

2016年4月24日

高血圧の薬(5):配合剤

「配合剤」と言う名前の薬があるわけではありませんよ、念のため。

同じ効き目のお薬は、複数飲んではいけない、と言われることが多い。
例えば、花粉症で鼻水に効くお薬を飲んでいるのに、風邪をひいたからともう一つ鼻水のお薬が処方されていると、それは飲み過ぎになってしまうからどっちかにしましょうね、ということが多い。

「多い」というからには、そうじゃない場合もあるんだよ。
高血圧の薬がまさにその筆頭で、一つのお薬だけを飲んで効かない場合は、二つのお薬を飲むことが推奨されている。実際、二つも三つも飲んでいる人も多い。

もちろん、何でもいいから複数飲めばいいというわけではなく、「効き方が違う」お薬を組み合わせるのがポイント。

ARBとACE阻害薬は同じ系統(RASに働く)と考えられるので、このどちらかと、利尿剤またはカルシウム拮抗薬、或いは3種混合。
それぞれお薬を飲んでもいいけど、1錠にまとまっていた方が患者さんも飲みやすいし、組み合わせ固定した方が効き方や副作用も見張りやすいよね、ってわけで(たぶん)登場するのが配合剤。「合剤」とも呼ばれます。ARBを主軸に、+利尿剤のヒドロクロロチアジド、または+カルシウム拮抗薬のアムロジピン(またはアゼルニジピン)という組み合わせで売られている。

便利なのはわかるのだが、名前が覚えらんないよう。
「ミカルディス」に利尿薬が配合されたのが「ミコンビ」、カルシウム拮抗薬のアムロジピンを配合すると「ミカムロ」。これは覚えやすい。ていうか、これだけが覚えやすい。
「ディオバン」に利尿薬が配合されて「コディオ」、ここまではいい。アムロジピンとの配合錠は「エックスフォージ」。なんでだよう。「ディムロ」なら覚えられるのに。
「ブロプレス」+利尿薬で「エカード」、+アムロジピンで「ユニシア」・・・えーん!

この調子で、ジェネリックも各社違う名前の配合剤になったらどうなっちゃうんだろう、と思ったんだけど、同じことをみんな考えたらしく、日本ジェネリック医薬品学会なるところで、統一的な配合剤の名前を付けて商標登録して使えるようになっている。

例えばミコンビに相当するのが「テルチア」、エカード相当が「カデチア」。テルミサルタン或いはカンデサルタンに利尿薬のヒドロクロロチアジド、というのが透けて見える、わかりやすいネーミングだよね。

ただし、ミカムロに相当するのは「テラムロ」、エックスフォージに相当するのは「アムバロ」。
あれー。アムロジピンが後ろに行ったり前に来たりしてるんですけど。なんで「バルムロ」じゃなくて「アムバロ」なんだろ。バルムロでは商標が取れなかったのかな。
そして、コディオ相当が「バルヒディオ」、ユニシア相当が「カムシア」。うーん。本家に似ているという点では覚えやすいのかもだけど、コディオは「バルチア」、ユニシアは「カデムロ」であって欲しかった。結局何と何の配合剤なのかをいちいち覚えないといけないじゃないかー(泣)。

どの配合剤を選ぶかは、高血圧の他にどんな病気を抱えているかによるし、たぶんに医師の好みにもよる。

0 件のコメント: