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2016年3月25日

ドーナッツ(和洋菓子編)

食品成分表と同じく、ドーナツではなく「ドーナッツ」の表記を採用している「家庭でできる和洋菓子」。しかし、「ケーキドーナッツ」と「イーストドーナッツ」を収載した食品成分表に対して、和洋菓子の方は「イギリス風」と「フランス風」なのだった。

「イギリス風」は、ベーキングパウダー入りのケーキドーナッツ(おうちで作る一般的なドーナツの方)なのだが、「フランス風」にはイーストは使われていない。「シュークリームの生地を口金をつかって丸くしぼり出して油で揚げたものです。大変口当たりが軽く、大きくふくれているのでよろこばれます。」

ははん。それはミスドのフレンチ・クルーラーのことかな?

あたり。wikiではドーナツをケーキドーナツ、イーストドーナツ、クルーラーの3種類に分けていて、シュー生地で作ったクルーラーをフレンチクルーラーと呼ぶ、と書いてある。
フレンチクルーラー=フランス風クルーラー=フランス風ドーナツ、と考えたのだろうけど・・・ドーナツってフランスにあるのか?怪しい気がする。
wikiでフランス語版に飛んでみると、見出しがdonutで英語のまま。載っている写真はイーストドーナツのチョコ掛け。
これは「フレンチドレッシング」と同じで、アメリカ発の「フランス風」だな。

日本ではフレンチクルーラーだけが認知されている(と思う)けど、フレンチの付かないクルーラーもあって、twisterとも呼ばれる、とwiki(英語版)に書いてある。ツイストのことだね。それはミスドにも・・・なかった。とっくの昔に廃番になっている(泣)。ねじりドーナツ、と言えば想像つくんじゃないかな。今でもベーカリー系のお店にはあると思う。
crullerはkrullerとも書く。綴りを変えただけで、一気にドイツぽくなった。ドイツ~北欧などでイベントの際に食べられるお菓子なのだそうだ。写真からの判断だけど、甘くて油濃くて重量感があっておなかいっぱいになりそう。そこでおフランスなら、もっとお洒落で軽いものを食べるよね、という勝手な類推からフレンチクルーラーが産まれたのではないか。そしてその類推は、これがフランス風のドーナツだ、と言う思い込みとして、日本にも伝わっていくのだった。

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