塩釜については、落雁のところで前に書いた。
食品成分表では、「らくがん」と言う項目とは独立して「しおがま」と言う項目がある。
食品成分表の定義は、「砂糖に水あめを溶かした液〔しとり蜜(みつ)〕を加え、みじん粉、ゆかり(しそ)を加え、木型に詰めて押し固めたものである」。落雁との違いは、ゆかり(紫蘇)を加えるかどうかだけ。製法から考えても、これは落雁の一種だと思いますが、なんで独立させたかね。成分表さんよ?
「塩釜」の由来は、南部煎餅同様、塩釜地方の銘菓だから、なんだけどさ。
銘菓が落雁なのは、私は料理の塩釜(叩くと中から鯛が出てくるやつ)と関係あるんだと思っていました。塩の固まりを割るのをイメージして、落雁を割って食べるお菓子なんだと。
でもー、調べてみるとそんなことはどこにも書いてない(泣)。
老舗の九重本舗さんによると「日本三景の雄松島の近く塩土の老翁を祀った奥州一の宮塩釜神社があります。昔塩土の老翁が此の地を開発し藻塩草を焼いて塩を製す事を教えられました。塩土
の老翁は干飯を煎り藻潮を加えお茶うけとしていました。世が経るにつれ、これに糖分を加えいつしか菓子の形態になりました。天明の頃伊達藩御用菓子司だった弊社がこの菓子に紫蘇を裁断して風味を加え調製して藩主に献じましたる処、殊の外お褒めを戴きその時初めて「志ほがま」の名称を賜りました。」
塩は色合いに見た目に残っているとしても、なんで割って食べるんだー。
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