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2014年8月31日

あめ玉(食品番号:15041)

和干菓子のトップを飾るのは「あめ玉」。
「あめ玉」と言われて思い浮かぶのは、まん丸くて透明の飴なんだけど、それは「キャンディー」であって、和菓子ではないように思う・・・

逆に言うと、AJのイメージする「和菓子の飴」は、透明ではなくて白っぽいもの。わかりやすく言うと、金太郎飴みたいなやつ。
有平糖とかべっこう飴は透明だけど、これらは南蛮由来ていうかキャンディ由来な気がする。「和菓子の飴」にこういうのを選んではいけないと思うのね。

でも金太郎飴の類って円筒形なんだよなー。円筒形のことを「あめ玉」と言うかな?言わない気がする。悩ましい。でもでも、やっぱり和干菓子な感じのするものを取り上げよう!ということになったのだったが。

さてどこで売っているんだ?ついこの間まで近所の和菓子屋の片隅で埃をかぶっていた気がするのだが、既に「近所の和菓子屋」が激減している。デパートには金平糖や有平糖はあっても、昔ながらの飴がない。
成田空港とかの日本のお土産コーナーにはあったと思う。すると、ご近所の下町観光地、深川なら売っているかも?→あったー!
 
その名も「ぎおん飴」。製造は大阪の会社(笑)。
金太郎の絵柄はないけど、作り方は金太郎飴だね。「茶」と言う字が入っている茶飴が懐かしい。この味好きだったな。久しぶりに買った。

食品成分としては、ほぼ砂糖(蔗糖)。蔗糖率の高いグラニュー糖とかとほとんど同じ成分となっています。ま、そりゃそうだよな。

初回からこれで良かったのか迷いのある和干菓子シリーズ。回を追うにつれ悩みが深まっていく予感。。。

追記(2014/11/03):
成分表の説明によると、「『あめ玉』は、砂糖と水あめを主原材料として煮詰めたものである。使用する副原材料により、種類が多い。砂糖以外の甘味料を用いた製品も多い。本編では、砂糖と水あめを用いる最も基本的な配合割合のものを対象とした。」となっていて、配合割合は、砂糖100に水飴20。
うーん、これはキャンディが正しかったな、たぶん。別途訂正版を作ります(笑)。

2014年8月24日

グリーンスムージーにハマり中

春にお友達のTさんがスムージーにハマっているという話を聞いて、いいなぁと思ったのだった。前からグリーンスムージーに興味はあったんだけど、果物をちょこちょこ買うのが面倒そうでどうもね、と思っていた。でもTさんが、ミキサーなら冷凍フルーツを使える、というので、そうかその手があったかと思ったのだった。すぐ痛みそうでたくさん買えない果物も、冷凍できれば簡単だ。栄養価は多少落ちても食べないよりましと思うし。

でもなーお薬が始まると生もの禁止週間中は生野菜が使えなくなるのが難点、と春には思ったのだった。でもでも入院中に、どうせミキサーするんだから、菜っ葉もレンチンしてしまえばいいや。栄養価は落ちても食べないよりましだ!と考えるようになり、退院後にえいやっ!と買いました、ミキサー。

・・・でかい。重い。洗うの面倒!!

とかなんとか言いつつ、購入以来、今のところ毎日(今日で1週間)グリーンスムージーを楽しんでいます。まだそんなにいろいろ試せてないけど、次は何でやってみようか?と野菜売り場に行くのが楽しみ。

私がすっかりハマっているのを見て、AJ母は手持ちのミルサーで追従中です。冷凍ものはどうだか?だけど、普通の果物なら問題なし。 パセリが美味しかったとか、やっぱ桃でしょ、とかレシピ交換の毎日。

胃薬(1)

先日整腸剤と消化薬は似てるけど違うと書いたら、消化薬って結局何なんだよとご指摘が(笑)。そうだった。前に「頭痛なら頭痛薬、胃痛なら胃薬」と書いたけど、頭痛薬に較べると胃薬は少しバリエーションがあるのだ。

まずは、AJ個人的に「胃薬=コレ」というイメージが強い、伝統的な胃薬の方から。

一つ目は「健胃薬」。
苦みや香りで胃を刺激するもの。食べ過ぎ飲み過ぎで胃もたれした時なんかに、もうちょっと頑張れ!と飲むお薬。AJ愛用の大正漢方胃腸薬がまさにこれ。
日本では「漢方」胃腸薬なんだけど、別に漢方の専売特許というわけではなく、英語の名前はstomachics。"stomachic"だと「胃の」という形容詞で、名詞だと健胃薬と言う意味になる。日本語の方が胃の働きを推進することがわかりやすく親切なネーミングだよね。欧米での実態はハーブとかスパイスな感じで、お薬というより健康食品やサプリの扱い?

二つ目が件の「消化薬」。
これは消化酵素のことで、健胃薬同様、胃腸よ頑張れ!と飲む薬。昔はタカジアスターゼって流行ったんだけど、たぶんもうとっくに死語だな(笑)。ジアスターゼは炭水化物を消化する消化酵素(アミラーゼ)なんだけど、胃もたれするのはむしろ脂肪分だろ、ってことなのか、脂肪を消化する消化酵素(リパーゼ)であることが多いかな。消化酵素だけのお薬というのはあまりなくて(医療用としては一応ある)、健胃剤や制酸剤その他いろいろが配合された薬になっていることが多い。
英語名はdigestant。digest=消化、なので日本語と同じ。一般的に内容をまとめたものを「ダイジェスト版」とかいうけど、あれも消化したもの、ていう意味なんだよ。食後酒のことを「ディジェスティフ」ていうのは、消化を助けるものって言う意味なんだよ(実際には呑兵衛の言い訳だと思うけどね)
AJは英語で胃薬=digestantてイメージがあるんだけど、wikiの国際分類には含まれていないので、これもサプリの扱いになってるのかもしれない。

3つ目は「制酸剤」。
こちらは出過ぎの胃酸を制する(単にアルカリで中和するだけだけど)お薬で、つまり上の二つとは逆方向。なんだけど、市販の胃腸薬は、健胃薬+消化薬+制酸剤(+α)になっていることが多いんだよな。胃を刺激しすぎても大丈夫なように、なのか、胃もたれなのか胃が働き過ぎなのかどっちにも効くように、なのか、何かわけがあるんだろうね。太田胃酸とか第一三共胃腸薬とかそんな感じの配合剤。
英語名はantiacidsで、これは国際分類にもちゃんと含まれている。

ドラッグストアで良く見る「胃腸薬」はこれら3つが主流だと思うんだけど、処方箋に良く登場するのはどれでもないのだった。
では何か?胃薬(2)に続く(笑)。

2014年8月15日

ようかん(食品番号:15038-15040)

ようかんは3種類採用されていて、どれも既に取り上げたことがある。羊羹はやっぱり和菓子の代表選手な感じするよね。

食品番号:15038は練ようかん。

以前は「羊羹」として取り上げました。 現在の日本語で単に「ようかん」というと練羊羹を指すと思う。一口(0.5口?) サイズのものなら、いろんな味を試すのもみんなで分けるのも簡単。日持ちもするし、お土産として扱いやすい。
とはいえ、甘みは総じて強いし、重いし、実際に羊羹をお土産にするのは、年配の方相手の場合かなぁ。AJ自身はあまり羊羹は買いませんね。もらうことも少ない。
海外向けには自信なし。餡子慣れしているアジア方面はともかく、欧米人には向かないんじゃないかなー。紅茶やコーヒーをお供にするのもキツイ気がするしさ。
追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『練りようかん』は、膨潤させた寒天を水と加熱して溶かし、砂糖、こしあんを加えて加熱し、練りながら煮詰め、型あるいは筒に入れて固めたものである。」。よしよし。


一つ飛んで食品番号:15040は蒸しようかん

以前は「栗蒸し羊羹」 として記載。ここにも書いたように、元祖羊羹はこちらなのでした。今や蒸し羊羹は何だか素朴な羊羹て感じで、お使い物にはあまり使われないように思う。これはこれで美味しいんだけどね。
食品成分表の蒸しようかんは、成分組成から察するにどうも栗なし蒸し羊羹であるらしいが、売っているものは蒸し羊羹=栗蒸し羊羹であることが多いように思うな。栗がないものもあるけど、少数派ではないかな。
追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『蒸しようかん』は、練りあんに小麦粉及び水を加えて練った生地を、型に入れて蒸し、放冷後、切り分けたものである。使用する原材料により、栗蒸しようかん等種々のものがあるが、本編では、最も基本的なあずき並練りあんを用いたものを対象とした」。予想通り。最も基本的かもしれないけど、一般的ではないと思うぞ。

戻って、食品番号:15039は水ようかん。

これはまんま「水ようかん」として取り上げました。 この時は缶入りの写真(AJの中では一番ポピュラーな容器)を使ったけど、今回はもう少し美味しそうなのを。新川の翠江堂さんの水羊羹。小豆、黒糖、抹茶の三味(確か)。

缶入りじゃない限り日持ちの問題はあるけど、他の羊羹よりは誰にでも受け入れられる率が高い気がする。でも考えてみると、他の羊羹に較べて少量出されることが多いから、食べやすいだけのような気も。何か水羊羹って「たっぷり」食べるものではなく、ちょんびり食べるものなんだよね。いや他の羊羹もちょうどいい厚さに切ればいいだけのことなんだけど。

追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『水ようかん』は、膨潤させた寒天を水と加熱して溶かし、砂糖、水あめ、練りあんを加えて練り、型に入れて冷却し、固めたものである。缶入りの製品を対象としたた。なお、缶入りのものは、缶入りでないものに比べて水分含量が少ない傾向にある。」。何だよう、缶入りの方が正しかったのか(泣)。缶入り水羊羹の写真をここにも追加しておきます。

食品成分的にみると、練羊羹>蒸し羊羹>水羊羹の順にカロリーが高い。たぶん水分量に逆比例しているんだと思う。材料はどれも大差ないもの。


さて、「よ」までやっとたどり着いて、和生菓子・和半生菓子類が終了です。次回からは和干菓子類。
和生菓子・和半生菓子は、項目を読んだ時点では「ああ、聞いたことある。あそこで売っているアレよね」と思えたけど(結果的には違ったていうか何だかわかんなくなったものもあるけど)、和干菓子類では既に「これ何?聞いたことない」が一つ、「これってアレでいいのか?違う気がする・・・」と不安なのが5項目。菓子好きのAJにわかんないなんて、マイナー過ぎじゃないかね、食品成分表さんよ。

整腸剤

先日、外国人のお客さんがお店にやって来た。たぶん出張中なんだろう。同僚風の日本人に付き添われていた。処方内容は抗生物質と整腸剤。通訳お願いできますか?と付添いさんに言うと、ハイハイ大丈夫、と "anti-biotics and digestant"と言われた。

抗生物質がさらっと出てきたのにはすごいなーと思ったが、digestantって消化薬ではなかったか?でも整腸剤の英語がサッパリ思いつかない。消化薬も整腸剤も似たようなもんだし、いいやそれでとスルーしたのだったが。

そんな話を実家でしたら、消化薬と整腸剤は同じじゃないのかと言われてしまい。うーん、同じような違うような・・・業界用語的には分けてるけど、普通の人は気にしてないのか。ドラッグストアで見ても「胃腸薬」となってるし、wikiでも一緒にくくられているのだった。

業界用語的には(wikiにも記述されているけど)、「整腸薬」というと、乳酸菌が配合されたお薬のことを指すと思う。wikiには納豆菌とかも書いてあるけど。。。乳酸菌ですよ普通。
乳酸菌ってヨーグルトに含まれているアレね。乳酸を作る菌(キノコではなく、細菌=バクテリア)のことで、ビフィズス菌が有名。

なんで乳酸菌を飲むとお腹の具合が良くなるのか。詳細は不明(笑)ですが、ヨーグルトの宣伝にもよく書いてあるように、腸内の環境が改善されるからと考えられています。人間の腸内(大腸)には乳酸菌が住んでいて、乳酸菌(善玉腸内細菌)が元気だと、腸がうまく動いて、お通じも快調なわけだ。乳酸菌を外から追加すると(生きたまま届くのか、とか、牛の乳酸菌はヒトのと違うのではとかいろいろ文句はあるのだが)、快腸になる確率が高い。便秘にも下痢にも有効と考えられています。本職の便秘薬とか下痢薬に較べると効き目は弱いけど、その分マイルドで、効き過ぎ/副作用をあまり心配しないでいいのも安心なところ。

良く出る処方は、冒頭にもあるように、抗生物質とのセット。抗生物質は抗細菌薬だから腸内細菌にも効いてしまうわけで、お腹の調子が悪くなることが多い。そこで乳酸菌(ただしこの場合は、抗生物質に耐性のある乳酸菌)を追加することで、腸内細菌を応援する感じです。

お子様中心にとてもポピュラーな処方なんだけど、英語版wikiの胃腸薬には該当する記述がない。整腸剤って日本でしか使われてないの?そんなことないよね・・・

暫く悩んだのだけど、どうも整腸剤にあたる英語はprobioticsであるらしい。お薬の名前というより、健康食品な扱いの気がするけど。日本語もある。

ここでいうbioticsは善玉の腸内細菌で、それを助けるモノだからprobiotics。この言葉のオリジナルであるantibioticsのbioticsは、病原菌の細菌なのに。
悪い細菌をやっつける→いい細菌を応援しようというコンセプトの変化はわかるが、お薬の名前としてはわかりにくすぎでは。今日のお薬はantibioticsとprobioticsだよと言われたら、なんで真逆の薬が出るんだ??と混乱するんじゃないかな。

というわけで結局、整腸剤を英語で言うときは、先日のおじさんのようにdigestantと説明するのがたぶん賢明なのだった。疑ってごめんな。

PS:ちなみに整腸剤を商品名でいうと、有名どころは「ビオフェルミン」とか「ラックビー」です。

2014年8月9日

ただいま!

週半ばに退院しました。期間的には前回と変わらないけど、さすがに今回は体力が落ちてきてたので、いつもの治療はなしで帰れるのかと思いきや(最初の説明ではそういわれた)、元気なんだから点滴もやっちゃいましょう!ということになり・・・疲れたよう(泣)。

まだ本調子ではありませんが、台風のせいで気温が下がって過ごしやすくなったこともあり、概ね元気でございます。
皆様も夏バテや熱中症にくれぐれもお気を付け下さいませ。