食品成分表と同じく、ドーナツではなく「ドーナッツ」の表記を採用している「家庭でできる和洋菓子」。しかし、「ケーキドーナッツ」と「イーストドーナッツ」を収載した食品成分表に対して、和洋菓子の方は「イギリス風」と「フランス風」なのだった。
「イギリス風」は、ベーキングパウダー入りのケーキドーナッツ(おうちで作る一般的なドーナツの方)なのだが、「フランス風」にはイーストは使われていない。「シュークリームの生地を口金をつかって丸くしぼり出して油で揚げたものです。大変口当たりが軽く、大きくふくれているのでよろこばれます。」
ははん。それはミスドのフレンチ・クルーラーのことかな?
あたり。wikiではドーナツをケーキドーナツ、イーストドーナツ、クルーラーの3種類に分けていて、シュー生地で作ったクルーラーをフレンチクルーラーと呼ぶ、と書いてある。
フレンチクルーラー=フランス風クルーラー=フランス風ドーナツ、と考えたのだろうけど・・・ドーナツってフランスにあるのか?怪しい気がする。
wikiでフランス語版に飛んでみると、見出しがdonutで英語のまま。載っている写真はイーストドーナツのチョコ掛け。
これは「フレンチドレッシング」と同じで、アメリカ発の「フランス風」だな。
日本ではフレンチクルーラーだけが認知されている(と思う)けど、フレンチの付かないクルーラーもあって、twisterとも呼ばれる、とwiki(英語版)に書いてある。ツイストのことだね。それはミスドにも・・・なかった。とっくの昔に廃番になっている(泣)。ねじりドーナツ、と言えば想像つくんじゃないかな。今でもベーカリー系のお店にはあると思う。
crullerはkrullerとも書く。綴りを変えただけで、一気にドイツぽくなった。ドイツ~北欧などでイベントの際に食べられるお菓子なのだそうだ。写真からの判断だけど、甘くて油濃くて重量感があっておなかいっぱいになりそう。そこでおフランスなら、もっとお洒落で軽いものを食べるよね、という勝手な類推からフレンチクルーラーが産まれたのではないか。そしてその類推は、これがフランス風のドーナツだ、と言う思い込みとして、日本にも伝わっていくのだった。
2016年3月25日
2016年3月15日
カスタードプリン(食品番号:15086)/カスタープディング
今回から「デザート菓子類」に入ります。
ホットケーキやドーナツ、ペストリーは、デザートとは呼べない気がするが、ショートケーキやパイ類はデザートだと思うけどなー。でも、アップルパイとアップルデニッシュの境界は説明できない。デニッシュはフォークで食べないけど、ホットケーキやパンケーキはフォークで食べるしな・・・食品成分表には「○○類」の説明はありません。
さてカスタードプディング。日本語的には「プリン」の方が一般的な気がするけど、プディングと書いた方が外国の方には通じやすいね。日本語wikiも「プディング」を見出し語として採用しています。
(2017/05/05付記:2015年版で「カスタードプリン」に項目名変更になりました。一般的なのはプリンだもんね。外国の方は英語を見ればわかるし、これでいいと思う)
プリンと言われて思い浮かべるのは、カラメルを上にしてお皿に盛り付けた状態だと思うんだけど、考えてみると、こういう状態でプリンを食べたのはいつのことだったか。今はひっくり返さずに容器からスプーンですくって食べるのが普通だよね。
そしてさらに、こういう状態でプリンを食べたのがどこでだったのか考えてみると、おうちで作ったプリンだったような気がする。お店では、プリン・アラモードな状態でしか見たことないような気が・・・気のせい?
食品成分表の定義は、「鶏卵に砂糖を加え、加熱した牛乳を混ぜた液を型に入れ、蒸し焼きにしたものである」。上下については書いていない。
「家庭でできる和洋菓子」のカスタープディング(「ド」が抜けてるのが本場の発音ぽい)もこの定義に当てはまるものだが、「(茶碗蒸しと違って)型からお皿の上に出した時に崩れない程度のやわらかさでなくてはならない」と明記してある。ひっくり返して食べることが前提なのね。
もっとびっくりしたのが最後の一行で「夏はごく冷たくし、冬は熱いうちにすすめるのがよいでしょう」
えーーっ!プリンって冷たくないのもあったのかー!
今では焼きプリンとかもあるけど、あれはクレームブリュレから来た新しい傾向のプリンなんだと思っていた。ま、蒸し料理なんだから確かに温かいうちに食べてもいいわけだよね・・
AJ実家でも蒸しプリンを作っていたことがある。プリン型を蒸し器に並べて作った。「和洋菓子」には、「御飯蒸しで蒸すか、底の平らな鍋に型を並べ・・・」と書いてある。御飯蒸しって何?と思ったのだが、AJ母によると実家にあった蒸し器(2段型の蒸し器)が「御飯蒸し」であるらしい。
蒸し器はもうないけどプリン型はまだあったので折角だから記念写真。
アルマイト製。コンビニプリンよりも一回り小さいサイズ。ピンクとブルーがあってカワイイ。
ごく小さい頃にこれで何度か蒸しプリンを作ってもらったけど、箱プリン(プリンミックス)が出てからは、箱プリンをこれで作った。箱プリンはお湯に溶かして固めるだけでカンタンだから自分でも作ったな。
ちなみに、custard puddingは英語ではなく米語だそうです。wikiで英語表記にしたらcream caramelに飛んでびっくり。クリームキャラメルってフランス語の英語読みかと思っていた。pudding自体は英語で、蒸し料理の総称なのだそうだ。日本ではプリン=お菓子になっちゃってるんだがなぁ。
ホットケーキやドーナツ、ペストリーは、デザートとは呼べない気がするが、ショートケーキやパイ類はデザートだと思うけどなー。でも、アップルパイとアップルデニッシュの境界は説明できない。デニッシュはフォークで食べないけど、ホットケーキやパンケーキはフォークで食べるしな・・・食品成分表には「○○類」の説明はありません。
さてカスタードプディング。日本語的には「プリン」の方が一般的な気がするけど、プディングと書いた方が外国の方には通じやすいね。日本語wikiも「プディング」を見出し語として採用しています。
(2017/05/05付記:2015年版で「カスタードプリン」に項目名変更になりました。一般的なのはプリンだもんね。外国の方は英語を見ればわかるし、これでいいと思う)
プリンと言われて思い浮かべるのは、カラメルを上にしてお皿に盛り付けた状態だと思うんだけど、考えてみると、こういう状態でプリンを食べたのはいつのことだったか。今はひっくり返さずに容器からスプーンですくって食べるのが普通だよね。
そしてさらに、こういう状態でプリンを食べたのがどこでだったのか考えてみると、おうちで作ったプリンだったような気がする。お店では、プリン・アラモードな状態でしか見たことないような気が・・・気のせい?
食品成分表の定義は、「鶏卵に砂糖を加え、加熱した牛乳を混ぜた液を型に入れ、蒸し焼きにしたものである」。上下については書いていない。
「家庭でできる和洋菓子」のカスタープディング(「ド」が抜けてるのが本場の発音ぽい)もこの定義に当てはまるものだが、「(茶碗蒸しと違って)型からお皿の上に出した時に崩れない程度のやわらかさでなくてはならない」と明記してある。ひっくり返して食べることが前提なのね。
もっとびっくりしたのが最後の一行で「夏はごく冷たくし、冬は熱いうちにすすめるのがよいでしょう」
えーーっ!プリンって冷たくないのもあったのかー!
今では焼きプリンとかもあるけど、あれはクレームブリュレから来た新しい傾向のプリンなんだと思っていた。ま、蒸し料理なんだから確かに温かいうちに食べてもいいわけだよね・・
AJ実家でも蒸しプリンを作っていたことがある。プリン型を蒸し器に並べて作った。「和洋菓子」には、「御飯蒸しで蒸すか、底の平らな鍋に型を並べ・・・」と書いてある。御飯蒸しって何?と思ったのだが、AJ母によると実家にあった蒸し器(2段型の蒸し器)が「御飯蒸し」であるらしい。
蒸し器はもうないけどプリン型はまだあったので折角だから記念写真。
アルマイト製。コンビニプリンよりも一回り小さいサイズ。ピンクとブルーがあってカワイイ。
ごく小さい頃にこれで何度か蒸しプリンを作ってもらったけど、箱プリン(プリンミックス)が出てからは、箱プリンをこれで作った。箱プリンはお湯に溶かして固めるだけでカンタンだから自分でも作ったな。
ちなみに、custard puddingは英語ではなく米語だそうです。wikiで英語表記にしたらcream caramelに飛んでびっくり。クリームキャラメルってフランス語の英語読みかと思っていた。pudding自体は英語で、蒸し料理の総称なのだそうだ。日本ではプリン=お菓子になっちゃってるんだがなぁ。
2016年3月6日
桃カステラ(長崎銘菓)
グリドルケーキ
「家庭でできる和洋菓子」に載っている、どうみてもパンケーキな食べ物、その名はグリドルケーキ。
グリドルってもしかして?と思った方も多いのではないですかね。私もそう思ったよ。朝マックのマックグリドル!名前は知ってはいるが食べたことがない。ソーセージマフィンの従妹みたいに見えたけど、あれって甘いのか・・?
さっそく行って食べてみた。甘い!何でこんな甘いものにソーセージとか卵とか挟んであるんだろ?知らずに見た目だけで頼んでしまったら、びっくりするんじゃないだろうか。
マクドナルドとしては別に驚かすつもりはないらしく、ちゃんと甘いよと書いてある。 「パンケーキサンドという新しい朝食スタイルの提案」なのだそうだ。やっぱりグリドルケーキってパンケーキのことなんだな。
ちなみに、「グリドル」というのは鉄板のことで、パンケーキの「パン」はフライパンのパン。従って語源的には、同じ平たい食べ物を、鉄板で焼けばグリドルケーキで、フライパンで焼けばパンケーキ、ということになる。実際には鉄板で焼いてもパンケーキと呼んでいるけど。
「和洋菓子」には「鉄板または平らなフライパンで」焼くように書いてある。ホットケーキやジャムケーキ(クレープ)はフライパンで焼くことになっているので、本を書いた人は語源を認識していたように思われます。
マックグリドルはサンドになってしまっているが、「和洋菓子」のは「大皿にきれいに盛り合わせ、バタなり好みのジャムやクリームをそえて、自分で塗りながら頂くのも楽しみです。又ジャムやクリームをぬって四、五枚重ねることもあります」。ね、パンケーキらしいよね。添えられた写真もどう見てもパンケーキなのだった。
ちなみに朝マックには「ホットケーキ」と言うメニューもある。あれはどうみてもパンケーキだと思う。なんでホットケーキなんだろ、と思ったら何のことはない、アメリカでも"hotcake"という名前で売られているのだった。日本語としてはパンケーキにしといた方がいいと思うけどな。
グリドルってもしかして?と思った方も多いのではないですかね。私もそう思ったよ。朝マックのマックグリドル!名前は知ってはいるが食べたことがない。ソーセージマフィンの従妹みたいに見えたけど、あれって甘いのか・・?
さっそく行って食べてみた。甘い!何でこんな甘いものにソーセージとか卵とか挟んであるんだろ?知らずに見た目だけで頼んでしまったら、びっくりするんじゃないだろうか。
マクドナルドとしては別に驚かすつもりはないらしく、ちゃんと甘いよと書いてある。 「パンケーキサンドという新しい朝食スタイルの提案」なのだそうだ。やっぱりグリドルケーキってパンケーキのことなんだな。
ちなみに、「グリドル」というのは鉄板のことで、パンケーキの「パン」はフライパンのパン。従って語源的には、同じ平たい食べ物を、鉄板で焼けばグリドルケーキで、フライパンで焼けばパンケーキ、ということになる。実際には鉄板で焼いてもパンケーキと呼んでいるけど。
「和洋菓子」には「鉄板または平らなフライパンで」焼くように書いてある。ホットケーキやジャムケーキ(クレープ)はフライパンで焼くことになっているので、本を書いた人は語源を認識していたように思われます。
マックグリドルはサンドになってしまっているが、「和洋菓子」のは「大皿にきれいに盛り合わせ、バタなり好みのジャムやクリームをそえて、自分で塗りながら頂くのも楽しみです。又ジャムやクリームをぬって四、五枚重ねることもあります」。ね、パンケーキらしいよね。添えられた写真もどう見てもパンケーキなのだった。
ちなみに朝マックには「ホットケーキ」と言うメニューもある。あれはどうみてもパンケーキだと思う。なんでホットケーキなんだろ、と思ったら何のことはない、アメリカでも"hotcake"という名前で売られているのだった。日本語としてはパンケーキにしといた方がいいと思うけどな。
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