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2014年5月25日

提言その15:「日本茶」

日本茶って言ったら、緑茶(煎茶)をイメージするよね。

でも、煎茶がグローバルに受け入れられるのは難しいように思う。だって当の日本人もペットボトルでしか飲まない人多いし。私はお茶好きで、ある程度高級な和食屋さんでお煎茶以外のものが出るとむっとしたりしますが、それでもお煎茶が面倒なのは理解する。すぐに味が変わっちゃうし、淹れた後の茶葉の始末も面倒だし。買って帰っても水が違うと同じ味にはならないだろうし、そもそもあの味が好きな外国人は限られるだろう、たぶん。

だからってせっかく日本に来た外国人に、コーヒー紅茶や水だけ出すことはないよね。日本のお茶を売り込みたいではないか。

AJのお勧めは麦茶!
欧米人でも麦茶の味は好きって人多いよ。焙じ茶よりもサッパリして飲みやすいと思う。
麦茶のティーバッグ(紅茶みたいに一杯分だけ淹れる)の美味しくてお洒落なやつを、サントリーだか伊藤園だかに作ってもらえないかな。そしたら紅茶と同じ扱いでおけるお店が多くなると思うの。

スタバとマックあたりに置いてもらえば、お試しもしやすいよね。或いは最近増えてきたコンビニカフェとか。あとホテルのお部屋にも。
飲んでみて、面白い味のお茶のような飲み物、しかも安い、となれば気軽に買って行けるんじゃないかな。 カフェインレスで健康にも良いとかなんとか売り文句も考えて。

栗饅頭(食品番号:15031)

秋の饅頭、栗まんじゅうについても前に書いた。

栗まんじゅうは、焼きまんじゅうの一つなんだけど、先日書いたカステラまんじゅうとどう違うのかが、いまひとつ納得がゆかず・・・。

ま、栗まんじゅうは中に栗(またはその欠片)が入っていて、栗色に焦げ色が付いているのがお約束ではあるんだけどさ。でもそれを除くと一緒のような気がする。白餡だし。

(以下2017/10/29更新)
食品成分表の栗饅頭の定義は、「小麦粉、鶏卵、砂糖等を用いた生地で細かく刻んだ蜜(みつ)漬け栗を混ぜたあんを包んで焼き、表面に艶(つや)出ししたものである。市販品の中には、白あんを用いたものや、栗を全く用いず、表面を栗の皮のような色沢となるよう焼き上げたものもある」。

前半はいいんだけど、「市販品の中には、白あんを用いたものや」の意図が良くわからない・・・
素直に読むと、食品成分表としては、蜜漬け栗を混ぜるのは白餡ではなく小豆餡だ、と書いてある気がするけど、でも栗饅頭は普通白餡ベースだ。小豆餡の栗饅頭だなんて。ありえないとは言わないけど、少なくとも多数派ではないと思う。
或いは、蜜漬け栗が混ざってないただの白餡、と読めなくもないが、だとするとその後ろの「栗を全く用いず」の文章にうまく繋がらないよな・・・本来は小豆餡だったのかしら??

良くわからんのだが、カステラ饅頭との違いは、カステラ饅頭が全体に茶色いのに対して、栗饅頭は全体はむしろ白っぽくて、焦げ色の部分だけがテラテラと焦げ茶色だ。材料や作り方の差は良く知らないけど(笑)、とにかく生地は違うんだと思う。

2014年5月11日

葛饅頭(食品番号:15030)/くず桜

私は葛饅頭=「葛桜」だと思っていた。食品成分表にも「別名:くずざくら」と書いてある。「水饅頭」という名前で売っていることもある。

画像検索してみると、「葛桜」だと緑の葉っぱ(桜葉の場合もあるけど、バランも多い)が付いていることが多いね。くずまんじゅうや水まんじゅうだと付いていないことの方が多い。
AJ自身には饅頭=餡子を包んで火を通したもの(蒸すか焼く)、という印象があるので、水が前置詞についても、これって饅頭?と違和感があるんだけど、葉っぱが付いてないのにどこがくず「桜」?と言われると答えに困るな。
これはこれでおいしいものなので、桜餅とも饅頭とも独立した、葛○○という名前を付けてあげればいいのに。つるんと冷たくして食べるんだから、葛氷とか・・・駄目だ。葛切のことをくず氷とも言うらしい。そういえば葛餅も「餅」には見えないもんな。葛饅頭が饅頭に見えなくてもいいのか。
(2017/8/11訂正:葛饅頭は、こう見えても火を通していました。餡子を包んで蒸して作るんだって。練り練りして包んだだけなのかと思ってた・・・)

食品成分表によると、皮2:あん3で餡子率が高い。私の写真のは皮率が高そうだなぁ。すごく水分が多そうに見えるけど、案外そうでもない。関西桜餅(道明寺)といい勝負。水羊羹や粽に負けるのは理解するとして、串団子や今川焼に負けるのはちょっとびっくりだな。餡子率が高いからか。そうかも。

日本橋長門の葛桜
(以下 2017/8/11付記)
正しい「葛桜」を買って来ました。桜の葉っぱ付き。
ただし桜餅とは違って、生の葉っぱです。食べられない(たぶん)
本物の葉っぱが付いている葛桜を探して、日本橋長門まで行ってしまったよ。でもなんか葛の透明度が足りないな、ぶつぶつ。

(以下 2017/8/20付記)
買った時はもう少し透明度があった気がするんだけど、とは思ったんだよね。葛粉は蒸すと透明になるけど、冷やすと白濁してしまうのだそうだ。思いっきり冷蔵庫に入れてしまいました。私が悪うございました。
もう一度撮影に挑戦!

今度は少し透明感が写せましたかね。クマはボケているけど。
桜の葉っぱは桜餅とは異なり、塩漬けではありません。普通の緑の葉っぱ。「和洋菓子」には、5分間ほど塩水につけてから水を切っておく、と書いてある。
生の葉っぱを使うことと、透明度を保つためには冷蔵保存できないことから、本物のくず桜を扱うお店は少ないのかもしれない。スーパーで売っているやつは、白濁しないように葛粉100%ではないもので作っているのだそうです。

2014年5月6日

カステラまんじゅう(食品番号:15029)

練切から1か月も経過してしまいました。「ね」まで来たのになんで「カ」?とお思いかもしれませんが(誰も気にしてないって)、「ねりきり」の次は「まんじゅう」で、「まんじゅう」の最初が「カステラまんじゅう」なのだった。

でー。
「カステラまんじゅう」という言葉は、カステラの項目を書いた時にwiki(カステラ)でも見掛けた。そもそもこのシリーズを始める前に、全部のお菓子の名前を見た。カステラまんじゅう=外側がカステラになっているお饅頭のことよね、と思い、知らないものだとは思わなかった。

順番が来て、外側がカステラの饅頭=もみじまんじゅうが代表格かな、人形焼にすべき?と迷ってwikiを見てみると、「白あん等をカステラ風の生地で包んだ」と書いてある!えっ!!白あん・・・もみじまんじゅうも人形焼も、普通は小豆餡だ。

wikiには浜松銘菓だと書いてある。浜松では常識かもだけど私は知らないぞ。浜松銘菓って言ったら、うなぎパイでしょ普通。東京ではそんなもの売ってないぞ。そもそも、そんなにマイナーなものが食品成分表に載っているとは思えない。おかしいよ・・・と悩むことしばし。

うろうろと検索を繰り返していたら、福岡県大牟田市の「かすてらまんじゅう」を見つけた。
http://www.yokamon.jp/shop/Y324/S3240001

これ「カステラまんじゅう」って言うのか。知らなかった。あの皮ってカステラだったんだ。言われてみるとそうかもと言う気になる。普通の焼きまんじゅうとは少し違うような気が。

それ食べたことない、という方、たぶんあなたも食べたことあると思うぞ。

じゃーん。千鳥屋の千鳥饅頭。
千鳥饅頭も知らないと言う人にも、「ひよこ」と言えばわかるのではないか。千鳥饅頭もひよこも九州原産。ま、カステラが九州原産なんだから、カステラまんじゅうも九州原産なのが自然なのかもしれない。

千鳥饅頭の説明にもちゃんと「カステラ生地で」と書いてある。

千鳥饅頭には2種類あって、千鳥の焼き印が白あん、千鳥に波の焼き印(写真の後方)は黄身餡。焼き印から推察するに、白あんが最初にあって、黄身餡はあとから出来たんだろう。

ひよこは、ひよこって言うくらいだから黄身餡。この類のお菓子でAJが思いつくのは中村屋の碌山ですが、あれも黄身餡。スーパーやコンビニで買えるヤマザキの里見の郷も黄身餡。
いまや「カステラまんじゅう」の中身は黄身餡が主流のような気がする。ま、黄身餡も白あんの一種だと言われるとそうかも、というきがするんだけど。

千鳥饅頭は1個50g弱。皮が30gで餡子が20g位。食品成分表は、皮5:あん7でずいぶん餡子が重たい。モノは「ひよこ」かな?それとも浜松銘菓カステラ饅頭なのか?謎。

(以下 2017/8/11追記)

食品成分表の定義は「カステラ生地で練りあんを包み、焼き上げたものである。収載食品は、小豆こしあん製品である」。
ポイントはこの「包み」の部分なのだ!

つまり、外側がいくらカステラぽくても、
2つの型で挟んで焼くタイプのもみじ饅頭や人形焼は、食品成分表の定義では「今川焼」であり、1つの型をひっくり返して焼くタイプの都まんや浜松銘菓カステラ饅頭は「唐饅頭」であって、食品成分表の「カステラ饅頭」を名乗るからには餡を包み込まなくてはいけないのだ!
銘菓ひよこは「包あん機」を使って包んでいるから、カステラ饅頭なのだった。やったー。

wikiでも誰か気が付いたのか、「カステラ饅頭」には食品成分表でいう唐饅頭が載っているけど、これとは別に大牟田の「かすてら饅頭」が収載されている。嬉しい。

ちなみに食品成分表は小豆こしあんのものを採用していますが、カステラ饅頭は白餡/黄身餡が主流でしょう。自信をもって言えるのは、全菓連(全国菓子工業組合連合会!)のサイトに、カステラ饅頭のレシピを発見したから。黄身餡で、あんを包み込んで作ってるぞ。ああスッキリ!